AFP通信によると、1月18日に発表された調査結果では、ブラジル保健省の記録とボルソナロ前大統領のワクチン接種記録に矛盾があることが指摘された。
新型コロナウイルスワクチンに公然と反対しているボルソナロ氏の記録によると、同氏は2022年7月にサンパウロ市の医療センターで新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた。
しかし、捜査の結果、ボルソナロ氏は前日にサンパウロを出発し、その後3日間ブラジリア市内に滞在していたことが判明した。
ジャイル・ボルソナロ氏は、2023年12月にブエノスアイレス(アルゼンチン)で行われたアルゼンチン大統領ハビエル・ミレイの就任式に出席した。
記録にボルソナロ大統領にワクチンを接種したと記載されていた看護師は、接種しておらず、現在は保健センターで働いていないと述べた。記録に記載されていたワクチンのバッチも、当日は入手できなかった。
ボルソナロ大統領に投与される予定だった他の2回のワクチン接種の登録も、捜査開始前に記録から削除された。
「サンパウロで行われたとされるワクチン接種に関しては、ボルソナロ氏のワクチン接種カードに残っている唯一のデータは、新型コロナウイルスワクチン接種の登録に使用されたシステムで偽造されたという結論に達した」と管理局は発表した。
捜査当局は、ボルソナロ大統領の新型コロナウイルスワクチン接種証明書が「偽造」であると結論付けたものの、責任者を特定する証拠が不足しているため、事件の終結を勧告した。また、多くの公務員がワクチン接種用コンピューターシステムにアクセスしたため、誤ったデータを入力したと指摘した。
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捜査の目的の一つは、連邦政府当局者が前大統領のワクチン接種記録を偽造したかどうかを判断することだ。
2019年から2022年の任期中、ボルソナロ氏は新型コロナウイルス感染症ワクチンを批判し、ブラジルでこれまでに70万人以上が死亡しているこの感染症のワクチン接種を受けるつもりはないと発言した。その後、ボルソナロ氏はワクチン接種を受けていないことを認めた。
ブラジル連邦警察は昨年、ボルソナロ大統領の側近が保健機関や政府関係者の一団に大統領や他の政府高官のワクチン接種証明書を偽造するよう指示し、パンデミック規制を回避してより簡単に移動できるようにしていた組織を摘発したと発表していた。
ボルソナロ大統領は、この件については知らなかったとし、自身のワクチン接種記録に虚偽のデータを入力するよう誰かに指示したことはないと主張している。
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