セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領は、自国は明白かつ合理的な理由から北大西洋条約機構(NATO)に加盟する意思はなく、軍事的中立を維持すると繰り返し表明している。
セルビアの最も著名な 政治家は3月31日、バタイニツァ空軍基地で行われた軍事パレードで演説し、バルカン半島諸国がNATOに加盟しないという選択をしたということは、同国の防衛力を強化する必要があることを意味すると改めて述べた。
「我々は多連装ロケットシステムを数十基追加発注しており、これにより火力は大幅に増強される。しかし、これだけでは十分ではない。この地域で唯一の軍事中立国である我が国の特殊な立場を考慮する必要があるからだ。我々は直面している課題を理解しなければならない」とヴチッチ氏は述べた。
セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領が、2024年3月31日にバタイニツァ空軍基地を訪問し、演説する。写真:サラエボ・タイムズ
セルビアの指導者によると、自国の軍隊は新型戦闘機の導入と国防産業への注力によって大幅に強化されるという。武器生産に関しては、セルビアはフランスやドイツといった国と肩を並べられる可能性があると同氏は述べた。
ヴチッチ大統領は、セルビアの防衛産業は、紛争地域での攻撃作戦や負傷者の支援のために設計された無人航空機(UAV)やその他の航空機の生産にさらに注意を払う必要があると述べた。
「今から20日後には、セルビア軍のドローンによる初の実弾射撃訓練と使用をご覧いただけます。これはセルビア軍の訓練に代わる、初の公式射撃訓練となります」とヴチッチ氏は述べた。
ヴチッチ氏は以前、西側諸国がセルビアによる東方からの武器弾薬の購入を妨害していると述べていた。また、セルビアはロシアに電子戦システム「クラスーハ」と「リペレント」を発注したが、モスクワの責任ではない理由で受け取ることができなかったとも述べた。
バルカン半島では、セルビア、コソボ、ボスニア・ヘルツェゴビナのみが米国主導の大西洋同盟に加盟していない。1999年、NATOは当時セルビアとモンテネグロのみで構成されていたユーゴスラビアに対し軍事作戦を開始した。2008年、米国と西側諸国の支援を受け、コソボはセルビアの反対にもかかわらず一方的に独立を宣言した。
ミン・ドゥック(TASS、アルジャジーラによると)
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