2023年の年末にかけて、米の輸出価格は反対方向に変動し続けている。 ソクチャン米の輸出は価格上昇のおかげで大きく躍進した。 |
静かな一週間
ベトナム食品協会(VFA)のデータによると、2024年第1週、タイ、ベトナム、パキスタンからの輸出米価格は2023年末と比べて変化がなかった。
具体的には、5%砕米セグメントでは、ベトナム米とタイ米の価格は現在1トンあたり653米ドルで同じであり、同じ等級のパキスタン米を1トンあたり60米ドルも大幅に上回っている。パキスタンの5%砕米の現在の価格は1トンあたり593米ドルである。
25%砕米セグメントでは、ベトナム米の価格は現在、1トン当たり633米ドルの安定価格で他の供給国よりも高く、次いでタイが1トン当たり589米ドル、パキスタンが1トン当たり513米ドルとなっている。
2023年のベトナムの米輸出は量、価格ともに豊作となるだろう。 |
世界の需要と供給は変動し続けている
世界的な米価格は変動こそないものの、需要が依然として高いことから、現在、売り手にとって有利な高値を維持していると考えられています。例えば、フィリピン農務省(DA)の担当者によると、同国の国内消費量は1日あたり約3万6000トン、月間約108万トンで、2024年3月に次の収穫が始まるまでは十分な供給が見込まれています。
しかし、国連食糧農業機関(FAO)の予測によると、フィリピンでは端境期の稲作が始まっているものの、エルニーニョ現象の影響で稲作地域における降雨量が例年を下回り、端境期の米生産に影響を及ぼす可能性がある(2023年12月から2024年3月にかけて、降雨量が少なく気温が高い状態が続くと予測)。そのため、FAOは2024年のフィリピンの米輸入量は高水準で推移すると予測している。
バングラデシュに関しては、国内供給が国内需要を満たすには不十分であり、引き続き輸入に頼ることになるという予測が出ています。具体的には、供給面では、米国農務省(USDA)は2023/24年度(2023年5月~2024年4月)の精米生産量予測を3,630万トン(前回公式予測の3,640万トンから)に引き下げました。この予測は、前年の推定値3,635万トンからわずかに減少しています。この減少は、2023年11月17日に襲来したサイクロン「ミディリ」により、一部の沿岸地域でアマン米の収穫が部分的に被害を受けたことが原因です。一方、需要面では、生産量と輸入量の減少を理由に、USDAは2023/24年度のバングラデシュの米消費量予測を公式予測の3,770万トンに据え置きました。この予測値は昨年の推定値3,760万トンよりわずかに増加した。
また、インドネシアやマレーシアなど他の国でも2024年に高い需要が見込まれるため、専門家は2025年までは世界の米価格が下落しないと予想している。原因については、主要生産国による輸出制限とエルニーニョ現象の脅威によるものと報告書は述べている。
企業は新たな契約に署名することをためらう
ベトナムの米輸出企業によると、市場ではフィリピン、韓国などの国からの輸入需要が引き続き記録されている。しかし、企業側は、提示価格の高騰により新規取引が制限されており、契約済みの注文の履行に注力していると述べている。
Vrice Group Company Limitedのマーケティングディレクターであるファン・ヴァン・コー氏は記者団に対し、2023年半ば以降の米の輸出価格の高騰により、国内の米の価格が非常に高い水準にまで押し上げられていると語った。
コ氏はまた、国内価格の高騰が完成米の輸出価格を押し上げ、国際価格との競争力を失わせ、顧客が購入をためらっていると述べた。 「ベトナム米の現在の価格はほぼ世界最高水準にあるため、新規契約はほとんど成立していません。多くの企業から購入の申し出があるにもかかわらず、価格が高騰しているため、企業は契約に踏み切れないのです」とコ氏は説明した。
実際、ベトナム米協会(VFA)が発表した報告書によると、ベトナム米の輸出価格が常に高値で推移していることも、ベトナムの競争力を失わせる要因となっている。そのため、パキスタン米の提示価格は現在、世界の米貿易市場において最も競争力が高い(5%砕米は現在、ベトナムやタイの価格より1トンあたり約60米ドル安い)。パキスタンに加え、ミャンマーも多くの輸入国にとって選択肢となっており、ミャンマーの5%砕米の輸出価格は現在1トンあたり613米ドルとなっている。 「タイ米とベトナム米の輸出価格の急上昇も、現時点でミャンマーが主要な選択肢となっている一因となっている」とVFAはコメントしている。
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