ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(写真:ロイター)。
ニューズウィーク誌は、ロシアが1月18日、ウクライナの無人機がプーチン大統領の故郷レニングラードを標的にしたと非難したと報じた。これは、2022年2月にキエフとモスクワの間で紛争が勃発して以来、ウクライナがこの地域で無人機を発射した初めてのケースである。
ロシア国防省は、レニングラードで無人機を撃墜したと発表した。プーチン氏はレニングラードで生まれ、1991年にサンクトペテルブルクに改名された。しかし、市周辺地域は今もソ連時代のレニングラードという名称を保っている。
ロシア国防省は「任務中の防空システムがモスクワ州上空でドローン1機を破壊し、レニングラード州上空で1機を迎撃した」と発表した。
サンクトペテルブルクのアレクサンダー・ベグロフ知事は、この攻撃で負傷者は出ていないと述べた。「捜査が進行中です」と付け加えた。
ザポリージャ地方を担当するロシア任命のウラジミール・ロゴフ氏は、ウクライナ軍が夜通しバルト海の石油港を攻撃したが失敗したと語った。
「港湾インフラは被害を受けず、負傷者も出なかった」とロゴフ氏は述べ、レニングラードはこれまでの戦争でウクライナが標的とした19番目のロシア地域だと付け加えた。
ウクライナはこの疑惑についてコメントしていない。
さらに、ロシアは本日、ウクライナ国境に近いベルゴロド市が攻撃を受けたと発表した。ロシアは10発のミサイル全てを撃墜したと主張したが、1人が負傷した。
ウクライナ紛争勃発以来、クルスク、ブリャンスク、ベルゴロドといったロシア国境地帯、そして首都モスクワは、ドローンやミサイルの攻撃を頻繁に受けてきた。キエフはロシア領内での攻撃について、ほとんど犯行声明を出していない。
ロシア当局は、原子力発電所を含むロシアの主要インフラに対する破壊工作をキエフが計画していると非難している。
これまでのところ、ロシア領土への攻撃による被害は軽微だが、クレムリンはこれをキエフの戦場での失敗を隠蔽するための「必死の行為」だと表現している。
米当局者によれば、攻撃は「ウクライナ国民と軍の士気を高め」、キエフが「反撃できる」ことを示すのが目的だったという。
ウラジーミル・プーチン大統領はロシア西部の複数の地域に警告を発し、治安を確保し緊急事態に迅速に対応できるよう地方当局にさらなる権限を与えた。
しかし、観測筋によると、ウクライナ軍がロシア領土を陸路で攻撃する可能性は極めて低い。ロシアは、自国領土へのいかなる攻撃にも断固として対応すると繰り返し表明している。
モスクワは、米国とNATOの支援なしにウクライナによるロシア領土への攻撃は不可能だと考えている。
しかしながら、ワシントンは繰り返し、ウクライナによるロシア領土への攻撃を奨励も支持もしていないと表明している。米国は、ウクライナには独自の戦闘方法を決定する権利があると考えているものの、ロシア領土への攻撃には反対であることを強調している。
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