ロイター通信によると、73歳のシャリフ氏は10月21日にパキスタン東部の故郷ラホールで集会を開く予定だった。これに先立ち、同氏の飛行機は、所属政党やメディア関係者150人以上を乗せてパキスタンの首都イスラマバードに到着した。
シャリフ氏はイスラマバード空港のラウンジで、4年前に出国前に裁判所から言い渡された判決に対する控訴状に署名し、控訴手続きを終えた。手続きを終えた後、元指導者はラホールへ向かった。
パキスタンの元首相ナワズ・シャリフ氏(中央)が10月21日、イスラマバード空港で書類に署名している。
シャリフ氏の到着に先立ち、パキスタン各地から人々がラホールに押し寄せていた。警察筋によると、集会会場の警備のため、多数の警察官が配置されたという。
シャリフ氏は、汚職罪で14年の懲役刑に服役中、2019年に治療のためロンドンに滞在して以来、パキスタンに帰国していない。刑期は依然として有効だが、10月19日、裁判所は当局に対し、同氏が出廷予定の10月24日まで逮捕を禁止する命令を下した。
同氏は有罪判決を受けて現在は選挙に立候補できないが、弁護団は控訴する予定だと述べており、同氏の政党は同氏が4度目の首相就任を望んでいることを明らかにしている。
シャリフ氏にとって最大の課題は、最大のライバルであるカーン前首相の支持を取り戻すことだ。2022年に首相職を失って獄中にあるにもかかわらず、カーン前首相は依然として国民の人気を保っている。
カーン氏は控訴しているものの、8月に汚職の有罪判決を受けたため、現在は来年の選挙に出馬する資格がない。
ナワズ・シャリフ氏の弟であるシェバズ・シャリフ氏が、カーン氏の失脚後、パキスタン連立政権の首脳に就任した。しかし、シャリフ氏が政権に就いてから16ヶ月が経ち、パキスタンの経済危機は深刻化し、9月のインフレ率は前年同月比で31%以上上昇した。
AFP通信によると、ナワズ・シャリフ首相はドバイからイスラマバードへ向かう飛行機に乗る前に記者団に対し、「我々は選挙の準備が完全にできている。我が国は繁栄の頂点にあるべきだったが、後退してしまった。なぜこのような事態になってしまったのか」と語った。
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