米国のアントニー・ブリンケン国務長官とパプアニューギニアのウィン・バクリ・ダキ国防相は5月22日、 太平洋諸国の首都ポートモレスビーで両国間の防衛協力協定に署名した。
アントニー・ブリンケン国務長官(左)とウィン・バクリ・ダキ大臣が、ジェームズ・マラペ首相が見守る中、文書に署名した後、文書を掲げている。
この合意により、パプアニューギニアにおける影響力を巡る中国との対立の中、米軍は同国の空港や港湾へのアクセスが可能となる。また、両国は互いの船舶への乗船、技術知識の共有、海上での共同パトロール実施も認められるとAFPは報じた。
ロイター通信はブリンケン国防長官の発言を引用し、この協定はパプアニューギニアの防衛能力の拡大、災害対応・人道支援能力の強化、そして両国軍の共同訓練を可能にすると述べた。「この協定は完全に透明性のあるものとなる」とブリンケン長官は強調した。
ブリンケン国務長官は、ホスト国のジェームズ・マラペ首相との会談において、米国がパプアニューギニアとのあらゆる分野におけるパートナーシップを深化させると表明した。両者は経済発展、気候変動危機、そして米国と太平洋地域との絆を維持することの重要性について協議した。
ロイター通信によると、両者はまた、違法漁業を防止するため、米沿岸警備隊の巡視を通じてパプアニューギニアの排他的経済水域の監視を強化することで別途合意した。
マラペ首相は、この協定によりパプアニューギニア軍に「同国が独立した1975年以来持たなかった」海上監視能力が与えられ、同国の経済安全保障が強化されると述べた。
米国は、パプアニューギニアとの安全保障・経済協力を強化するため、4,500万ドルの資金を提供する。これには、国防軍への装備供与、気候変動の影響緩和支援、国際犯罪およびHIV/エイズ対策などが含まれる。ブリンケン国務長官は、このビジネス協力により、パプアニューギニアに数百億ドル規模の投資がもたらされると述べた。
パプアニューギニアの複数の大学では、この協定に反対する抗議活動が当日発生し、野党政治家たちは中国の反応を懸念した。しかし、マラペ首相は、この協定への署名がパプアニューギニアの主要貿易相手国である中国との協力を妨げるものではないと強調した。
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