9月28日、ベルリンを訪問中のカザフスタンのカシムジョマルト・トカエフ大統領はドイツのオラフ・ショルツ首相と会談し、双方はロシアのウラジーミル・プーチン大統領にウクライナでの特別軍事作戦を中止するよう求めた。
9月28日、ベルリンでカザフスタンのカシムジョマルト・トカエフ大統領とドイツのオラフ・ショルツ首相が会談した。(出典:カザフスタン大統領府) |
会談中、ショルツ首相はドイツの立場を概説し、ロシアの軍事行動は国際法に違反していると述べた。ショルツ首相によると、プーチン大統領がキエフとの紛争を長期化させ続ける中、ドイツは既に課されている制裁を含め、これを阻止するために必要な措置を講じるという。
さらに、ドイツの指導者は、ロシアによる制裁回避を阻止するためのカザフスタンの支援と、アスタナの積極的な対抗措置を評価した。
一方、トカエフ大統領は、カザフスタンは軍事行動の即時かつ迅速な停止と国連決議の遵守を支持すると明言した。大統領によれば、現状は「非常に深刻」である。
ロシアとウクライナは交渉の用意があると述べているものの、交渉がどのような基盤、レベル、形式で行われるかは依然として不透明である。カザフスタンの指導者は、モスクワとキエフは現状において「賢明な外交的解決策」を見つけ、そこから和平交渉を進め、双方が納得できる結果を達成する必要があると強調した。
トカエフ氏は、カザフスタンは制裁遵守に関わる組織と接触しており、ドイツはカザフスタンが制裁措置を回避するために何らかの行動を取る可能性を懸念する必要はないと述べた。
さらに、両首脳の会談では、ドイツとカザフスタン間の貿易・投資関係を促進するための協力を強化することで合意するなど、二国間関係の促進にも焦点が当てられた。
会談後の記者会見でドイツのショルツ首相は、過去30年間にわたる両国間の緊密で良好な関係の発展を強調した。
ショルツ氏によると、カザフスタンは現在、ドイツにとって中央アジアにおける最も重要な貿易相手国であり、原油輸入などの供給ルート拡大においても重要なパートナーであり、これはドイツのエネルギー供給の自立化に貢献するだろう。ドイツはカザフスタンを、エネルギー転換を形作る重要な原材料のパートナーと見なしている。
気候変動と環境保護に関して、ショルツ首相は、中央アジア諸国は気候変動のホットスポットの一つであり、この地域への影響は今後さらに顕著になるだろうと述べた。そのため、ベルリンはこの地域のレジリエンス(回復力)向上を支援しており、協力を通じてのみ、これらの地球規模の課題を克服できると述べた。
一方、トカエフ大統領は、経済、貿易、投資関係において、ドイツはカザフスタンにとって欧州連合(EU)における最も重要な戦略的パートナーであると強調した。大統領によると、両者は二国間関係の更なる発展に向けて一連の問題について協議し、多くの具体的な合意に達したという。
同時に、トカエフ氏は両国に対し、持続可能な開発を確保するため、新たな投資プロジェクトの実施にあたり最も実際的なアプローチを選択するよう呼びかけた。
特に、カザフスタンの首脳は、二国間の貿易関係は前向きに発展しており、双方は輸出入品の拡大に向けた効果的な措置を講じ、石油・ガス、化学、冶金、運輸、物流などの有望な分野で共同プロジェクトを実施することで合意したと述べた。
[広告2]
ソース
コメント (0)