ウクライナ大統領はスロバキア訪問中に演説し、NATO内に統一がなく、これが「同盟の強さ」と「全世界の安全」を脅かしていると評価した。
スロバキアのズザナ・カプトワ大統領とウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領。 (出典: TASR) |
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は7月7日、北大西洋条約機構(NATO)に対し、スウェーデンとウクライナの加盟問題を解決するよう求め、NATOの優柔不断さが同盟の強さと世界の安全保障を脅かしていると述べた。
ゼレンスキー氏は、キエフはリトアニアのビリニュスで開催される予定のNATO首脳会議で「前向きな結果、もしくは少なくとも前向きな結果に向けた何らかの措置」を期待していると述べた。
同氏によれば、「ロシアは世界に対し同盟の弱さと不統一を見せることを期待している」ので、このようなことは起こってはならないという。
同日、NATO関連では、スロバキアのズザナ・チャプトヴァ大統領が、ウクライナの将来はNATOにあると宣言した。
スロバキア大統領は、次回の首脳会談において、NATOがロシア・ウクライナ紛争終結後のウクライナ加盟に関するビジョンを示すことを期待していると述べた。チャプトヴァ氏は、NATOがウクライナとの 政治的・実践的な協力を強化することを期待している。
さらに、チャプトヴァ大統領は、スロバキアとウクライナが弾薬や新型榴弾砲の製造で協力し、同国の企業がウクライナ領内の地雷除去に参加すると発表した。
同氏によれば、スロバキアはウクライナに対し、ミグ29戦闘機、S-300防空システム、歩兵戦闘車、ヘリコプター、地雷除去装置の寄贈など、多くの軍事支援を行ってきたという。
スロバキアは9月に前倒しで議会選挙を実施する予定だ。スロバキアの元首相で社会民主党(Smer-SD)党首のロベルト・フィツォ氏は強い支持を得ている。フィツォ氏はNATOによるウクライナ加盟に反対している。ウクライナは安全保障上の保証を必要としているものの、ロシアとNATOの間の「緩衝地帯」となるべきだと主張している。また、現在の紛争におけるウクライナへの武器供給にも反対している。
ゼレンスキー大統領はウクライナの西隣国スロバキアを訪問した後、イスタンブールに行き、トルコのエルドアン大統領と会談する予定だ。
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