ユーロ圏では需要が大幅に弱まるなかビジネス活動が急速に落ち込んでおり、景気後退の可能性が高まっている。
11月6日、S&Pグローバルが発表した10月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)は46.5となった。この数字は9月の47.2を大きく下回り、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるロックダウンでユーロ圏経済が逼迫した2020年11月以来の最低水準となった。
PMIが50を下回ると、製造業活動の縮小を示します。ユーロ圏のPMIが50を下回るのは5ヶ月連続となります。
先週発表された公式統計によると、ユーロ圏のGDPは第3四半期に0.1%減少しました。ユーロ圏は過去4四半期のうち3四半期で縮小しており、厳しい見通しを抱えながら年末の四半期を迎えています。
「本日発表されたPMIは速報値を裏付けるものであり、ユーロ圏のGDPが第4四半期にさらに縮小するという当社の予測と一致しています。見通しは非常に弱いようです。新規受注はパンデミック初期の数ヶ月を除けば、2012年9月以来の最低水準です。輸出も特に低迷しています」と、キャピタル・エコノミクスのエイドリアン・プレッテジョン氏は述べています。
パリ(フランス)の街を歩く人々。写真:ロイター
先週発表された別の調査でも、ユーロ圏の製造業活動が10月に急落し、新規受注が1997年以来最大の落ち込みを見せたことが示された。
サービス部門の状況も良くなく、価格と金利が上昇する中、消費者が支出に消極的になっていることから、同部門の需要を追跡する指数は2021年初頭以来の最低水準となっている。
欧州最大の経済大国であるドイツのサービス活動も、需要の低迷により10月に縮小しました。フランスでも同様の状況が見られました。イタリアのサービス部門は3ヶ月連続で縮小しました。
欧州中央銀行(ECB)は先月、金利を過去最高水準に据え置き、10回連続の利上げに終止符を打った。しかし、利下げの見通しは時期尚早とみられている。欧州のインフレ率は鈍化しているものの、依然としてECBの目標の2倍に達している。
ハ・トゥ(ロイター通信による)
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