日本政府は、中国の最近の水産物輸入禁止措置の影響を受けた輸出業者を支援するため、207億円(1億4100万ドル)相当の新たな支援策を発表した。
岸田文雄首相は、新たな支援は、水産物業界の存続と日本製品の評判へのダメージへの対抗を支援するために日本政府が以前に割り当てた800億円に追加されるものだと述べた。
この援助金は、日本が中国に代わる新たな輸出市場を模索する中で、政府の水産物調達と保存にも活用される。政府関係者によると、日本は米国、欧州、中東、そして一部の東南アジア諸国への水産物輸出を計画している。
日本の今回の決定は、中国が8月24日に福島第一原子力発電所の処理水を太平洋に放出したことに抗議し、日本産水産物の全面輸入禁止措置を取ったことを受けて行われた。同原子力発電所は2011年の地震と津波で破壊された。
岸田文雄首相は、中国の禁輸措置の影響が少ない地元産業を支援するため、日本国民に対し、魚介類をもっと食べるよう呼びかけた。写真:DW
中国は日本最大の水産物輸入市場で、総輸入量の42.5%を占めている(うち20%は香港から)。そのため、今回の措置は日本の水産物業界に大きな打撃を与え、遠くは福島や北海道などの水産物の価格や販売にも影響を及ぼしている。
東京に拠点を置く市場調査会社帝国データバンクによれば、この禁止措置により700社以上の日本企業が影響を受けることになる。
日本政府は、福島産の魚介類が安全であることを国民に保証しようと努めてきた。先週、岸田外務大臣とラーム・エマニュエル駐日米国特使が福島原発事故現場を訪れ、テレビカメラの前で地元の魚を味わった。
日本は、中国の水産物輸入禁止措置は全く受け入れられないとして世界貿易機関(WTO)に抗議し、中国に即時撤回を求めた。
日本政府は、排出開始以来、透明性を確保するため、排出を多層的に監視してきたと主張した。また、処理済み廃水の排出以降に採取された海水と魚類のサンプルはすべて、放射線量の安全基準値をはるかに下回っていると主張した。
グエン・トゥエット(SCMP、共同通信、nippon.comによる)
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