アメリカの新興企業が、貨物グライダーをテザーで牽引する飛行機で貨物輸送システムを開発した。これにより輸送コストが大幅に削減される。
グライダー牽引システムは、航空貨物輸送のコストを大幅に削減します。写真:アエロレーン
テキサス州に拠点を置くスタートアップ企業、エアロレーン社は、航空貨物輸送コストを最大65%削減する方法を発見したと、ニューアトラスが3月18日に報じた。同社は、航空機を利用して自律型貨物グライダーを牽引し、通常の2倍から3倍の量の貨物を航空機に積載できるようにする計画だ。
この新システムは、第二次世界大戦中に兵員輸送や装備輸送に使用されたグライダーにヒントを得ています。エアロレーン社によると、「エアロカート」と呼ばれるこの自動貨物グライダーは、シンプルなテザーで航空機に繋がれています。このグライダーには推進システムがないため、エンジン、燃料、バッテリーなどの重量はすべて不要です。操縦席もなく、貨物スペースと自動飛行制御システムのみが設置されています。
Aerocartは飛行機に牽引されて滑走路を走行します。飛行機と共に離陸し、飛行中はテザー(牽引索)に繋がれたまま、自動的に飛行機の後ろを滑走することで、抗力を最小限に抑え、揚力を最大限に高めます。テザーに繋がれたまま飛行機のすぐ後ろに着陸するか、適切な場所で切り離されて単独で着陸し、全く別の滑走路に着陸します。
エアロレーンは2022年から2機の試作グライダーを飛行させています。どちらも、航空機の後ろを効率的に滑空するように特別に設計されたエアロレーンの自動操縦システムを搭載しています。エンジンは搭載されていますが、エアロレーンはFAA(連邦航空局)と協力して、軽量素材を使用し、パワートレインなしで機体を製造するための承認を取得しています。同社はまず3トンの貨物グライダーを、その後10トン版の開発を目指しています。
エアロレーン社は初期顧客はまだいないものの、約1,150万ドルの資金を調達しており、2025年までに運航を開始することを目指している。試作機が成熟するにつれ、同社の「地上コストで飛行速度を実現する」という構想は、貨物航空会社から大きな関心を集める可能性がある。
トゥー・タオ(ニュー・アトラスによる)
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