本日は、供給途絶のリスクが次第に低くなり、米国の原油在庫が急増したため、ブレント原油とWTI原油はともに1%以上下落した。
ブレント原油価格は本日午後、1.4%下落し、1バレルあたり86ドルとなった。米国産WTI原油は1.2%下落し、1バレルあたり82.1ドルとなった。
「イランの融和的な発言を受けてイスラエルとイランの緊張が緩和する可能性があるとの見方が市場を覆したため、原油価格は先週末の上昇を維持できなかった」とIGの市場ストラテジスト、イェップ・ジュン・ロン氏は述べ、供給途絶のシナリオがますます可能性が低くなるにつれ、原油価格の供給途絶リスクは薄れつつあると説明した。
イスラエルがイランを攻撃した可能性があるとの報道を受け、4月19日の早朝取引ではブレント原油とWTI原油がともに3%上昇した。しかし、その後、テヘランが報復の計画がないと発表したことで、上昇幅は縮小した。
過去1ヶ月間の世界の原油価格の推移。チャート: CNBC
米国の原油在庫の増加も、原油価格への圧力を強めている。米国エネルギー情報局(EIA)の最新データによると、先週の米国の原油在庫は270万バレル増加し、アナリスト予想の2倍となった。
「原油価格は、米国の膨大な原油在庫と、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ延期の可能性によって圧迫されており、これが米ドル高につながっている」と、独立系市場アナリストのティナ・テン氏はロイター通信に語った。米ドル高は、他の通貨で購入する人にとって原油価格を上昇させる。
4月19日、シカゴ連銀のオースタン・グールズビー総裁は、インフレ対策が進展していないことから、米国はしばらく高金利を維持する可能性があると示唆した。投資家は現在、FRBが9月まで利下げを開始しないと見ている。
それでも、ANZのアナリストは、中東の混乱により石油市場は「脆弱な状態」を維持すると指摘した。4月20日、イラクの親イラン民兵基地で大規模な爆発が発生した。4月21日、ヒズボラはイスラエルの「世界最強のドローン」を撃墜したと発表した。ヒズボラとイスラエルは6ヶ月以上も戦争状態にある。
ハ・トゥ(ロイター通信による)
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