米軍は昨日、紅海で弾道ミサイル攻撃を受けた米軍艦が自衛のため無人航空機(UAV)3機を撃墜し、商船3隻を救助したと発表した。AP通信によると、イランの支援を受けるイエメンの軍事 政治組織フーシ派が、このうち2件の攻撃を犯行声明を出した。
複数の船が同時に攻撃された
米軍中央軍(CENTCOM)は、攻撃は12月3日午前9時15分頃(イエメン現地時間)に始まり、数時間続いたと発表した。CENTCOMによると、米駆逐艦「カーニー」は、イエメンのフーシ派支配地域からバハマ船籍の貨物船「ユニティ・エクスプローラー」に向けて発射された弾道ミサイルを探知したが、ミサイルは目標に命中しなかった。
衝突地点:米軍艦が無人機攻撃を受ける。NATO首脳がウクライナからの「悪い知らせに備えよ」と勧告
その後まもなく、カーニーは自艦に向かって飛来していた無人機を撃墜したが、この無人機の標的が米駆逐艦であったかどうかは不明である。約30分後、ユニティ・エクスプローラーがミサイル攻撃を受け、軽微な損傷を受けた。同艦の遭難信号に応答する間、カーニーは接近していた別の無人機を迎撃した。
パナマ船籍の貨物船「ナンバー9」と「ソフィーII」もミサイル攻撃を受けた。CENTCOM(中央軍)によると、「ナンバー9」は若干の損傷はあったものの死傷者は出ておらず、「ソフィーII」も大きな被害はなかったという。12月3日午後遅く、「カーニー」はソフィーIIの救援に向かう途中、同船に向かっていた3隻目の無人機を撃墜した。
米空母カーニーが10月19日に紅海でミサイルと無人機を撃墜
「これらの攻撃は国際貿易と海上安全保障に対する直接的な脅威である。(中略)これらの攻撃はイエメンのフーシ派によって実行されたものの、イランによって全面的に支援されたと信じるに足る十分な理由がある」とAFP通信は中央軍の声明を引用した。声明は、米国は最新の展開を受け、「あらゆる適切な対応を検討する」と述べた。
フーシ派のヤヒヤ・サリー報道官は、紅海とアデン湾を結ぶバブ・エル・マンデブ海峡で、イスラエルと関連があるとされる2隻の船舶「ユニティ・エクスプローラー」と「ナンバー9」を攻撃したことを認めたが、米軍艦については言及しなかった。サリー報道官はまた、イスラエル艦艇またはイスラエルと関連のある船舶は「この声明に違反した場合、正当な標的となる」と警告した。
ロイター通信によると、イスラエル軍報道官ダニエル・ハガリ氏は、ユニティ・エクスプローラー号とナンバー9号がイスラエル国と関係があるという説を否定した。
12月4日、イスラエルの攻撃ヘリコプターがイスラエルとガザの国境に向けてミサイルを発射した。
海辺
ハマスとイスラエルの紛争が中東におけるより広範な戦争へと発展する恐れが高まる中、船舶は標的となっている。停戦の崩壊と、イスラエルによるガザ地区全域への軍事作戦の拡大は、紛争が海上戦線に波及する可能性を高めている。
イスラエルがガザ南部に進軍、ハマス司令官を殺害
紛争勃発以来、フーシ派は紅海で船舶への攻撃を相次いで行っている。11月には、フーシ派がイスラエル関連のタンカーを拿捕し、現在もイエメンで拘束している。また先週には、フーシ派に拿捕されたイスラエル関連の船舶を救出した別の米軍艦の付近にミサイルが着弾した。さらに最近、イスラエルの億万長者が所有するコンテナ船が、インド洋でイランのものとみられる無人機による攻撃を受けた。
イランはフーシ派を公に支持しているものの、武器や訓練の提供は否定している。イラン政府は紅海での最近の攻撃について直ちに直接コメントしなかったが、AP通信によると、イランのホセイン・アミール=アブドッラーヒアン外相は「現状が続けば、ハマスとイスラエルの紛争により、この地域は新たな局面を迎えることになるだろう」と警告した。
イスラエル、ガザでの作戦を拡大
ロイター通信によると、イスラエル軍はガザ地区全域でハマスと戦うことを誓約した。イスラエル軍はガザ地区南部への軍事作戦に焦点を合わせ始めており、軍事作戦の新たな局面を迎えた。この動きは、イスラエルの最も近い同盟国である米国がパレスチナ民間人の犠牲を最小限に抑えるよう求めている中で行われた。12月4日、イスラエル軍はガザ地区住民に対し、南3方向の20地域から避難するよう命じた。しかし、ハマスはガザ地区に安全な場所はないと主張。
[広告2]
ソースリンク
コメント (0)