トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は再選後初めてドイツを訪問するが、アンカラとベルリンの大きな相違のため難しい旅となるだろう。
トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領とドイツのオラフ・ショルツ首相は、2022年11月16日にインドネシアのバリ島で開催されたG20サミット中に会談した。(出典:ロイター) |
トルコは長らく西側諸国と対立している。トルコ政府は、米国や多くの欧州諸国が、2016年にエルドアン大統領を倒そうとしたクーデター未遂事件の背後にいたとされるイスラム教指導者フェトフッラー・ギュレン師を支持していると考えているためだ。
さらに、双方が今回ベルリンで議論したかった主な問題はイスラエルとハマスの紛争であり、これはトルコとドイツの間に大きな違いがあることを示しており、マスコミはこれを「最前線の両側」と表現した。
ドイツと共に、ベルリンは「イスラエルを支持する」という立場を改めて表明した。ドイツのオラフ・ショルツ首相はイスラエルの「自衛権」を支持し、必要であれば支援すると宣言した。ドイツにとって、ハマスは阻止すべきテロ組織である。
一方、エルドアン大統領は、ガザで続く虐殺の主犯は西側諸国だと考えている。西側諸国はイスラエルのハマスへの報復を支持しており、イスラエルの攻撃は「自衛の限界を超えている」と述べている。ドイツとは異なり、トルコはハマスをパレスチナ選挙で勝利した 政党とみなしている。
しかし、両者には共通点もある。エルドアン大統領はパレスチナ人の権利とイスラエル・パレスチナ紛争の二国家解決を強く主張しており、これはドイツ政府も共有する見解だ。
さらに重要なのは、銃を携帯するという考えが蔓延する状況において、エルドアン氏とショルツ氏はともに、人道支援が流入できるようガザ地区での戦闘を一時的に停止することを支持している点だ。ベルリンも、イスラエルとハマスの紛争におけるアンカラの仲介役を支持している。
エルドアン大統領の今回の訪問が、ベルリンの立場について「多くの点を明らかにする」だけでなく、中東情勢の緊張緩和に向けて両国が協力する助けとなることを期待している。
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