長引く熱波により国内のLNG発電所が高稼働を余儀なくされたため、8月の米国のLNG輸出量は減少した。(出典:ロイター) |
船舶追跡データとアナリストによると、米国のLNG輸出量は2023年8月に減少した。先月、米国南西部は高温と干ばつに見舞われ、記録的な電力需要の増加に見舞われたため、供給業者は利用者に対し自主的な消費削減を要請せざるを得なくなった。
米国の7大LNG輸出施設へのガス供給は、7月の1日当たり127億立方フィートから8月には平均1日当たり123億立方フィートに減少し、4月の過去最高の1日当たり140億立方フィートを大きく下回った。
市場追跡プラットフォームLSEG Eikon(米国)の予備データによると、米国の天然ガス生産量は7月の1021億立方フィート/日(bcf/d)から先月は1022億立方フィート/日に増加しました。しかし、テキサス州を中心にガス火力発電所からの需要が非常に高かったため、天然ガスの埋蔵量は減少しています。さらに、メンテナンスのための操業停止により、シェニエール・エナジーのルイジアナ州とテキサス州にある2つの施設でのLNG処理能力が制限されています。アナリストは、施設が通常の処理速度に戻るにつれて、LNG輸出プラントに流入する米国産ガスの量は9月に回復すると予想しています。
LSEGアイコンの暫定データによると、先月米国の港から出港した貨物は102個で、732万トンのLNGを積載していた。これは7月に出荷された751万トンよりわずかに少ない。
米国産LNGの主な輸出先は欧州で、米国産LNG輸出の約52%を占めている。続いてアジアが30%、南米とカリブ海地域が7%となっている。
特に注目すべきは、多くの船舶がパナマ運河を避けていることです。現在も続く干ばつにより、日々の航行が制限されています。パナマ運河を利用するLNGタンカーの中には、3週間以上の待機時間に直面しているものもあります。
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