ロシアのタス通信は、カホフカ水力発電ダム(HPP)の決壊を受け、ロシア軍がウクライナのヘルソン州で支配するノヴァ・カホフカの町に非常事態宣言が発令されたと報じた。
この命令は6月6日に地元当局から発令された。ノヴァ・カホフカのウラジミール・レオンチェフ市長は、町は現在浸水していると述べた。
ノヴァ・カホフカダムの破損箇所から水が溢れている - 写真:AP |
最新の報道によると、ノヴァヤ・カホフカのドニエプル川沿いにある3つの住宅地区で600戸以上の家屋が浸水し、ドニエプル川沿いの農地が流されました。ノヴァヤ・カホフカの多くの地域で水位が10メートルまで上昇し、14の住宅地区が浸水地域にあり、合計80の村が水没する恐れがあります。これらの地域付近の住民は避難を余儀なくされています。
緊急当局はこれに先立ち、夜間の空爆により、水力発電所のダムの28本の支柱のうち14本が倒壊したと発表していた。タス通信によると、ウクライナ軍は6月5日夜、オルハ多連装ロケット砲を用いて発電所を空爆した。空爆により複数の水弁が破壊され、ポンプは水流を制御できなくなった。
しかし、ウクライナはロシア軍がダムを破壊したと非難し、深刻な結果を警告した。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は国家安全保障会議の緊急会合を招集した。
同日、国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は、カホフカダムの決壊によりザポリージャ原子力発電所の冷却水が不足し、非常用発電機の稼働に支障が出る可能性があると述べた。
カホフカダムはザポリージャ原子力発電所に冷却水を供給している。今回の事故は、ヨーロッパ最大の原子力発電所における原子力事故への懸念を高めている。
VNA
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