グアテマラ 米国とグアテマラの科学者らが、数百の古代マヤ都市を結ぶ世界初の「高速道路」システムを発見した。
グアテマラのジャングルにあるエル・ミラドール遺跡のマヤ神殿。写真:ロイター/ダニエル・ルクレール
Business Insiderは5月22日、全長110マイル(177キロメートル)に及び417の都市を結ぶ古代の「ハイウェイ」システムが、マヤ文明の理解に新たな変化をもたらしていると報じた。道路と都市のネットワーク、水利システム、 農業インフラの発見は、中央アメリカに居住していたコミュニティが、科学者がこれまで考えていたよりも先進的であったことを示唆している。この新たな研究は、ケンブリッジ大学の学術誌に掲載された。
グアテマラのジャングルにあるエル・ミラドール遺跡にあるこの遺跡は、紀元前1000年、マヤ文明の先古典期に遡ります。マヤ文明はかつて遊牧民であり、狩猟採集民であったと考えられていました。今回の発見は、この考えを覆すものだと、本研究の筆頭著者でありアイダホ州立大学の考古学者リチャード・ハンセン氏は述べています。
遺跡が位置するジャングル地帯へは、ヘリコプターか、ジャガーやヘビの群れをよけながら40マイル(約64キロメートル)のハイキングでしかアクセスできません。「先古典期は非常に複雑で洗練された建築様式の時代であり、世界史上最大級の建造物がこの時代にいくつか建てられたことが分かっています」とハンセン氏は述べました。
米国・グアテマラ合同チームは2015年から、レーザーを用いた考古学的マッピング技術であるLIDAR技術を用いて、古代の植生といった微細な情報を明らかにし、この地域の地図作成を行ってきました。この手法により、ダム、貯水池、ピラミッド、プラットフォーム、土手道、さらには古代の球技場までも確認することができました。
さらなる研究が進めば、これはエジプトのピラミッドと同じくらい影響力のある歴史的発見になる可能性があると、研究の共著者でサンカルロス大学の考古学者エンリケ・エルナンデス氏は述べた。
トゥー・タオ( Business Insiderによると)
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