チュオン・コン・チエウは、芸術の伝統を受け継ぐ一家に生まれました。父は伝統楽器を演奏する芸術家、チュオン・コン・チエン氏で、現在はクアンニン芸術団で活動しています。父の芸術的才能を受け継いだチエウは、幼い頃からフルートの習得と演奏に情熱を注ぎ、小学5年生までに様々な種類のフルートを演奏できるようになりました。

息子の情熱と才能を認めたチエウさんの父親は、小学6年生の頃から伝統楽器の勉強をさせ、時には一緒に舞台芸術にも参加させていました。2015年、高校卒業後、チエウさんはハロン大学(クアンニン省)伝統楽器学部に合格しました。

チエウさんは、その才能、能力、そして知識を活かし、多くの音楽やマスアートのプログラムに頻繁に参加しています。フルートに加え、モノコードやギターなど、様々な楽器を演奏できます。チエウさんは、学校や地域が主催するマスアートの公演やコンクールで数々の賞を受賞しています。特に、2020年にはクアンニン省の若手タレントコンクールで最優秀賞を受賞しました。2021年9月、チエウさんは優秀な成績で卒業し、クアンニン芸術団に入団しました。

一等兵のチュオン・コン・チウ氏がフルートへの情熱を披露。

2022年初頭、祖国への責任を自覚したチエウは、家族の励ましを受け、入隊し、363師団での任務を遂行しました。チエウの才能を見抜いた部隊長は、彼を部隊の文化芸術活動の責任者に任命しました。入隊以来、チエウは文化芸術活動、特に部隊の交流、セミナー、コンクール、公演などにおいて、フルートの独奏演奏を通して常に精力的に活動し、将兵の文化生活と精神生活の向上に貢献してきました。チュオン・コン・チエウは次のように語っています。「伝統楽器の中でも、竹笛に強い情熱を持っています。竹笛はシンプルで親しみやすく、音色も人々を惹きつけるからです。兵役を終えた後は、父の伝統を受け継ぎ、芸術分野で活躍したいと思っています。」

第10中隊の政治委員であるグエン・カオ・クイ少尉は、チュオン・コン・チエウ氏について次のように述べた。「チュオン・コン・チエウ一等兵は、常に学習と訓練に積極的かつ前向きで、部隊の活動を率先して行う模範的な兵士であり、割り当てられたすべての任務を喜んで受け入れ、完遂する準備ができている。」

文と写真:CAO THANH DONG