6月6日、セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領は、フィナンシャル・タイムズ(英国)とのインタビューで、ウクライナに送る弾薬を仲介者に売ることに同意したと認めた。
セルビアの弾薬は仲介業者を通じてウクライナに輸送された。図解写真。(出典:フィナンシャル・タイムズ) |
フィナンシャル・タイムズによると、セルビア大統領は米国政府からの報告を通じて、セルビアの弾薬が仲介者を通じてウクライナに流入していることを知っていたものの、それを阻止する意図はなかったという。ヴチッチ大統領は、このような輸送は起こり得ることであり、驚いていないと述べた。
特に、この地域に駐在する西側諸国の外交官3人によると、セルビアのウクライナへの弾薬輸送メカニズムは、先月末にコソボで勃発した新たな民族間の緊張において米国、北大西洋条約機構(NATO)、欧州連合(EU)がセルビアへの支持を示した最近の注目すべき変化の決定的な要因となったという。
セルビアが西側諸国の承認を得るための「意図的な動き」について問われると、ヴチッチ氏は「ベオグラードは中立的な行動を取ろうとしている。一部の兵器がウクライナに渡る可能性もあることは承知している」と断言した。
同時に、セルビア大統領はロシアおよび西側諸国との関係においてリスクを負ったことを認めた。しかし、セルビアはモスクワによる特別軍事作戦を支援するつもりはなく、再輸出を非難し制限する国連決議にのみ参加すると述べた。
さらに、ヴチッチ大統領は、コソボ北部の状況に関して画期的な変化は期待していないと述べた。
西側諸国は現在、セルビア人が参加を拒否した4月の選挙後、セルビア人が多数を占める地域でアルバニア系市長が就任したことを受けて、コソボ北部の緊張を懸念している。
6月1日、米国、EU、NATOはいずれも双方に対話を呼び掛け、緊張の高まりを「鎮静化」させるための措置を取るよう求めた。
さらに、NATOのイエンス・ストルテンベルグ事務総長は、5月下旬に30人の平和維持部隊員と52人のセルビア系抗議者が負傷したことを受けて、NATO主導のコソボ平和維持活動であるKFORにすでに増派されている700人の兵士に加え、軍事同盟としてさらなる兵士を派遣する用意があると発表した。
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