米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は、インフレは鈍化したものの、FRBは依然として2%の目標に戻す決意であると述べた。
ジェローム・パウエルFRB議長は10月19日にニューヨークで行った演説で、金融引き締め政策によってインフレが抑制されたことを認めたが、FRBは目標達成に依然として慎重になる必要があると強調した。
「インフレ率は依然として高すぎる。数ヶ月にわたる良好なデータは、インフレ率が目標に向かっているという確信の始まりに過ぎない。しかし、これらの良好なデータがどれくらい続くのか、また今後数四半期のインフレ率がどうなるのかは分からない」と同氏は述べた。同氏は、FRB当局者は「インフレ率を2%に引き上げることに全会一致でコミットしている」と主張した。
この演説は、一連の連続利上げ後のFRBの次期政策について疑問を投げかけている。FRBは2022年3月以降、11回の利上げを実施し、現在は22年ぶりの高水準となる5.25%となっている。
10月19日の演説で発言するジェローム・パウエルFRB議長。写真:ロイター
それでもパウエル議長は、現在の金利は高すぎるわけではないと述べた。「政策は引き締めすぎているのか?私はそうは思わない」。しかし同時に、「金利上昇は誰にとっても痛みを伴う」ことも認めた。
FRBはまた、目標達成が最近順調に進んでいることを強調した。9月のインフレ率は3.7%で、昨年半ばの9%超から大幅に低下した。「最近のデータは、最大雇用と物価安定という我々の2つの目標に向けた進展を示している。経済は非常に好調だ」とFRBは述べた。
しかし、この発言があったのは、先週の失業保険申請者数が年初以来最低水準に落ち込んだという報告が出された日であり、労働市場の引き締まりがインフレに上昇圧力をかける可能性があることを示唆している。
複数のFRB当局者がここ数日、利上げを一時停止する可能性があると述べている。最もハト派的なFRBメンバーでさえ、FRBは過去の利上げが経済に及ぼす影響を待つだろうと考えている。市場は、少なくとも今のところはFRBが利上げを一時停止すると予想している。
問題は、いつ利下げを開始するかだ。パウエル議長は「リスクと不確実性を踏まえ、我々はより慎重になる。FRBは今後発表されるデータに加え、見通しとリスクに基づいて決定を下す」と述べた。
ハ・トゥ(CNNによると)
[広告2]
ソースリンク
コメント (0)