ロンドン南西部の庭園では、英国および世界各国から集まった約200人の科学者からなる研究チームが、保全活動を加速させるため、新たに発見された植物種を特定しようと懸命に取り組んでいる。
科学者たちは、未確認植物種を保護するために各国に緊急の行動をとるよう呼びかけている。(出典:AFP) |
ロンドンのキュー王立植物園の研究者らは10月10日に発表した研究論文で、何百万種もの未確認の植物や菌類が絶滅の危機に瀕している可能性があると警告し、それらを保護するための緊急の対策を求めた。
新たに発見された種は、世界で確認されている維管束植物のほぼ完全なリストの一部です。
維管束植物、あるいは高等植物は、茎の中で水、ミネラル、光合成物質を輸送するための維管束組織を持つ植物のグループです。このリストのうち、科学者たちは約35万種を特定しています。しかし、約10万種は正式な命名がされていません。
研究チームは維管束植物種リストのデータを国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種レッドリストと照合した。
調査結果によると、未確認の植物種の約75%が絶滅の危機に瀕している可能性が高いことがわかった。
研究チームは、これらの未確認植物を保護するために、各国および団体に緊急の行動を求めました。さらに、この研究では、顕花植物種の約45%が絶滅の危機に瀕していることも明らかになりました。
さらに研究チームは、ブラジル、中国、ニューギニアの辺境の森林には未確認の樹木種、ハーブ、サボテンが隠れている可能性があると指摘している。
これらの植物を保護することは現在、気候変動と生物多様性の喪失との戦いにおける目標の一つとみなされています。
研究チームはまた、過去150年間の研究論文で言及されてきた世界中の多様な真菌サンプルを研究しました。この研究は、未知の真菌種を特定し、その特徴を記述する上で重要であり、保全活動に貢献します。
「他の研究者と情報を共有できます」と科学者のローラ・マルティネス=スーズ氏は言う。「新しい菌類が生態系で果たす役割を特定し、それらの種が絶滅の危機に瀕しているかどうかを評価するために、互いに協力し合うことができるのです。」
現在までに、科学者は世界中の250万種の菌類のうちわずか10%しか特定していません。
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