米国のインフレの主な要因である住宅価格は今年下落すると予想されており、同国がインフレと景気後退から脱却する一助となるだろう。
ジャネット・イエレン財務長官はフォックス・ビジネスとのインタビューで、米国はスタグフレーション(不況を伴うインフレ)に陥ることはないと述べた。スタグフレーションとは、消費者物価指数が長期間高止まりし、高い失業率と経済成長の鈍化を伴う現象である。
予想者らは、インフレの主な要因である住宅価格が今年低下するにつれ、インフレも低下すると述べている。
イエレン財務長官は、国内の多くの地域で新築アパートの家賃が概ね下落していると述べた。同財務長官の発言は、JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOがスタグフレーションの可能性を示唆した後に出された。
ジャネット・イエレンFRB長官も、米国のインフレは一時的なものだと以前発言したことが誤りだったことを認めた。実際、米国当局は物価を落ち着かせるために当初の予想よりも数週間から数ヶ月かかると見ている。
米国の消費者物価指数(CPI)は2022年半ばのピークから大幅に低下したものの、物価上昇率は依然として連邦準備制度理事会(FRB)の目標である2%を大きく上回っている。2月は前月比0.4%上昇、前年同月比3.2%上昇と、いずれもアナリスト予想を上回り、1月も上回った。
ここ数週間、FRB当局者は年内に利下げを実施することを示唆しているものの、インフレ対策を早期に終了させることには慎重な姿勢を示している。先週の議会証言で、ジェローム・パウエルFRB議長はこうした懸念を改めて表明したが、金融緩和の実施時期は「そう遠くない」と述べた。
消費者はクレジットカードで支出を増やしているが、貯蓄の一部を取り崩しており、これは新たな懸念すべき傾向ではなく、むしろ正常なことだとイエレン氏は述べた。
ドルの地位について、米財務長官は、流動性、合法性、金融市場の深さの点で米ドルに匹敵する通貨はないと述べた。
ドゥック・ミン( AFP、ロイター通信による)
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