1962年ハノイ生まれのレ・ティエット・クオンは、幼い頃から絵画に惹かれ、後にハノイ演劇映画アカデミーで美術デザインを学びました。禅と東洋哲学の精神を体現したミニマリズム絵画で、まもなく独自のスタイルを確立しました。ミニマリズムは単なるスタイルではなく、彼自身の「芸術的アイデンティティ」でもあります。彼はかつてこう語っています。 「ミニマリズムは私であり、私はミニマリズムです。」
画家のレ・ティエット・クオン氏は国内外で数十回の個展を開催しており、自宅で定期的に非営利の展覧会を企画するG39グループを通じて若手アーティストの支援に熱心に取り組んでいる熱心なキュレーターとして知られている。
友人、芸術家、文化に対するレ・ティエット・クオンの愛情は、作家のグエン・フイ・ティエップ、詩人のホアン・カム、映画監督のダオ・トロン・カインなど親しい人々に捧げられた出版物を含む、多くの貴重な美術書のデザインと出版を通して深く表現されています。彼は、美を保存することは芸術家の責任であるという信念を持って、たゆまぬ努力を続けています。
晩年、レ・ティエット・クオンは病と闘いながらも創作を続けた。昨年5月には、70点もの鋭い批評を収録した『絵画との対話』を出版。それ以前には、グエン・フイ・ティエップに関する陶芸展のキュレーションや、地蔵経の精巧な版画デザインを手掛けた。
美術に加え、写真、彫刻、建築、デザインなど多方面で著名な彼は、国内外の数多くの展覧会に参加し、多くのイベントをキュレーションし、作品はシンガポール国立博物館に収蔵されています。
レ・ティエット・クオンは、深遠な芸術的遺産、尊敬すべき人格、そして才能豊かで寛大、そして愛情深いハノイの芸術家というイメージを残して逝去しました。レ・ティエット・クオンにとって、芸術活動は人間であることであり、内なる自己への回帰、真の自己への到達の旅でもありました。そして今、彼は安らかに帰還しました。
出典: https://www.sggp.org.vn/vinh-biet-nguoi-hoa-si-tai-hoa-le-thiet-cuong-post804228.html
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