原因は、2024年11月26日に行われたイプシロンSロケットの試験打ち上げが失敗したためである。日本は、イプシロンSロケットを改修して継続使用するか、別の種類のロケットに切り替えるかを検討している。
ベトナム宇宙センターは、日本のパートナーと調整して新たな打ち上げ日を決定し、できるだけ早く打ち上げ後の衛星の安定運用を確保する予定だ。
ファム・アン・トゥアン准教授は、打ち上げ段階から宇宙での運用まで、シミュレーション環境での衛星の設計、組み立て、テストの全プロセスを監視すべく、ベトナムの技術者と専門家のチームが日本に派遣されたと付け加えた。
LOTUSat-1衛星のシミュレーション画像。写真:NEC |
ベトナムでは、 ハノイのホアラック・ハイテクパークに地上システムが構築され、信号受信用の直径9.3mの地上アンテナ、管制センター、衛星運用センター、衛星データ処理センターなどが含まれます。ベトナム宇宙センターは、このシステムの運用に関して日本から技術提供を受けています。
ベトナム宇宙センターと住友商事株式会社は、ベトナム宇宙センタープロジェクトの一環として、「LOTUSat-1衛星、機材、人材育成」パッケージの契約を締結しました。これは、国際協力機構(JICA)のSTEP(本邦技術活用条件)に基づく円借款を活用し、日本企業が調整する初の地球観測衛星プロジェクトとなります。
LOTUSat-1衛星の重量は約600kgで、最新のレーダー技術を採用しており、地上1mの大きさの物体の検出、昼夜を問わず観測できるなど、多くの利点があります。LOTUSat-1はあらゆる気象条件で運用可能です。特にベトナムや東南アジアでは、熱帯気候のためほとんどの時間が雲に覆われるため、特に大きなメリットとなります。
衛星画像データは、自然災害や気候変動への対応と影響の最小化、天然資源の管理、環境の監視のために、正確な情報を提供し、画像ソースの需要を満たすことに貢献します。
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