ワークショップで講演したVKIST副所長のヴ・ドゥック・ロイ博士は、「ベトナムは非常に豊かで多様な植物資源を有しており、様々な分野で研究が進められています。現在、VKISTはベトナムの植物相に関連する2つの研究分野、すなわち環境技術と医薬化粧品に重点を置いています」と述べました。

ベトナムは、シナモン、スターアニス、カルダモン、ウコンなど、様々な種類の薬草の輸出に携わってきました。シナモンとスターアニスの総輸出額は着実に増加しており、2022年には2億7,600万米ドルに達する見込みです。しかし、この数字は世界の薬草市場シェアと比較するとまだ小さいものです。これは、ベトナムが薬草を技術的な経済セクターへと発展させる大きな可能性と優位性を有していることを意味します。

ワークショップの概要。

ヴー・ドゥック・ロイ博士は、このワークショップを通じて、ベトナムの企業や研究者が講演者から最新情報を得ることを期待しています。さらに、ベトナムの企業と研究者が、製品研究やベトナムにおける商業化システムの構築における協力において共通の意見を見出すことを期待しています。現在、VKISTとKISTはこのテーマで共同研究や共同プロジェクトを進めており、非常に良好な成果を上げています。

ワークショップは2つの並行セッションに分かれ、セッション1では「ベトナムにおける水処理と農業副産物からの金属回収のための活性リグニン由来の吸着剤の開発」、セッション2では「ベトナム産ハーブを用いたヘルスケア製品の開発」がテーマとなりました。

ニュースと写真:LA DUY

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