中国国会は、董軍将軍を前任者の李尚甫に代わり国防部長に選出した。
「第14期全国人民代表大会常務委員会は12月29日、董俊氏を国防部長に任命することを決定した」と中国国営通信社新華社が報じた。この決定は、李尚熙上級大将が解任されてから2か月後のことだった。
董軍氏(62)は大連海軍士官学校で学び、1979年から中国海軍に勤務した。北海艦隊の副参謀長や海軍第92269部隊の司令官を務めた。

董俊中将は、2020年1月にパキスタンのカラチで行われた合同演習「シー・ガーディアンズ2020」の開会式で、中将在任中に演説を行った。写真:人民解放軍
董氏は2013年に東海艦隊副司令官に任命され、その後中国海軍副参謀長に就任した。2017年1月には中国南部戦区副司令官を務め、2021年3月には中国海軍副司令官に任命され、6か月後に海軍司令官に就任した。
董氏を国防相に任命する決定は、中国が改革を進め、世界最大の軍事力を近代化する中で行われた。
北京政府は李氏の解任理由をまだ発表していない。李氏が率いていた装備開発局は声明を発表し、装備の調達および入札における規律違反および規則違反を調査していると述べ、2017年10月以降の「不適切な」行為に関する情報提供を国民に呼びかけた。
中国国防相の重要な任務は、米軍と協力して、特に台湾海峡をめぐる地域における紛争のリスクを軽減することだ。
李氏は7ヶ月の任期中、ロイド・オースティン米国防長官と会談していない。中国は、2018年にロシア製航空機および装備品の購入を理由に米国が李氏に課した制裁を解除していないため、会談は実現できないとしている。董氏は前任者とは異なり、米国の制裁対象リストに載っていない。
11月にサンフランシスコで行われた会談で、ジョー・バイデン米大統領と中国の習近平国家主席は、2022年8月に当時のナンシー・ペロシ米下院議長が台湾を訪問したことを受けて中国政府が中断していた両国間の高官級安全保障協議を再開することで合意した。
グエン・ティエン(ロイター、AFP、新華社通信)
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