ポナガール タワーは、穏やかなカイ川沿いのクー ラオ ヒルに位置する、1,200 年以上の歴史を持つ寺院群です。

高い丘の上に位置し、涼しい緑の古木々の木陰に隠れたポナガール タワーは、海岸沿いの都市ニャチャンを探索する旅の途中で観光客がよく訪れる場所です。

チャム族の伝説によると、聖母アナとしても知られるポナガル女王は、雲と海の泡から作られた女神です。

この女神は木々や稲作で地球を創造し、あらゆる種に命を与え、人々に働き、生計を立てる方法を教えました。

おそらくそのため、この女神は「祖国の母」とも呼ばれているのでしょう。ポナガル塔群では、祖国の母は高さ約23メートルの最大の主塔と、東西南北の4つの塔(最高位)で崇拝されています。石段を下りると下層階があり、そこには最大22本の塔柱が立ち並ぶ広大な空間が広がっています。

これらの塔の意味については多くの説がありますが、チャム族の共通の屋根であるため、チャム族はこれらの塔が空を支えるために使われていると信じています。

主塔と同様に、八角形の柱も20cm×20cmのレンガを接着剤を使わずに密に積み重ねる独自の技法で焼成レンガで建てられています。

これは研究者にとってまだ納得のいく説明がなされていない謎です。

この寺院群には建築芸術とともにユニークな彫刻芸術も記録されています。

チャムの職人たちは才能と創造力を活かして、建築と彫刻を巧みに調和させ、チャム文化の典型的な価値観を表現しています。

塔の頂上、塔壁の周囲、塔の内部を飾ったり、礼拝に使われたりと、様々な場所に彫像やレリーフが設置されています。狩猟や米挽きなど、庶民が懸命に働く姿から、踊り子、縁起物、神々の像まで、精巧かつ鮮やかに彫られています。

最も印象的なのは、黒御影石から彫られたポナガル女神像です。ポナガル女神は、蓮華の形をした荘厳な石の台座に座り、菩提葉を象った大きな石板に背中を預けています。力強い姿で豊穣を象徴するこの像は、豊穣の象徴です。

チャム族の「芸術家」たちは、聖母マリアの力強い手からネックレスやブレスレットなどの装飾品に至るまで、あらゆる細部にまで気を配りました。寺院や彫像、レリーフのシステムを備えたポナガルタワー複合施設は、チャム文化の生きた博物館のようなものです。
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