カインホア ベトナムとロシアの科学者36人がベトナムの海で20日間近く調査を行い、数千個の研究サンプルを収集した。
この情報は、6月8日午後、 ベトナム海洋研究所(ニャチャン)が主催した、ベトナム海域における「アカデミーク・オパリン」号による第8回共同調査の予備結果報告ワークショップで発表されました。この調査は、生物多様性、資源再生の可能性、水生生物種の維持に関するデータの補足・更新、生化学・微生物学的研究のための標本収集、生物活性物質の探索、そして環境質の評価を目的としています。
5月17日、ニャチャン港に入港した「アカデミーク・オパリン号」は、ニャチャンからバリア・ブンタウに至る海域11海域で調査を実施しました。ベトナムとロシアの科学者たちは、8つの観測点で海底スクレーピングによるサンプル採取を行い、20の観測点で潜水調査を実施しました。その結果、3,640点の海洋生物サンプル、4,020件の測定データ、4,044枚の記録写真が収集されました。ベトナムの科学者たちは、海水反射率スペクトルを測定するために、トリオスなどの最新機器も持ち込みました。
5月17日、船「アカデミーク・オパリン」がニャチャン港に入港した。写真:ブイ・トアン
ワークショップでは、ベトナム科学代表団長のグエン・ヴァン・ロン准教授とロシア連邦科学代表団長のドミトリー・パラゲエフ博士が、サンプル採取に加えて、科学者らはオパリン7調査中に収集されたサンプルから生物学的に活性な化合物も探し、最近の2回の調査における比較研究の発展を方向付けたと述べた。
両国の科学者は、浅瀬、サンゴ礁、深海域における種の多様性に関する研究を引き続き連携させ、サンゴ礁の現状、様々な海洋生物から生理活性物質を分離する可能性などについて調査するとともに、衛星画像の解釈に役立てるための海藻や海草の野外分布調査を実施します。分析結果は両アカデミーの科学者によって活用され、権威ある科学誌に掲載されます。
ベトナム科学技術アカデミーのチャウ・ヴァン・ミン会長は、両アカデミーの科学者が海上でそれぞれの任務を遂行するために尽力し、協力し、相互に支援してきたことを高く評価しました。また、今回の調査航海で収集されたデータの共有は、両国の科学者が計画を策定し、収集された大量のサンプルの更なる分析に向けて連携していく上で重要な前提となると述べました。
2021年にベトナム科学技術アカデミーの科学者16人とロシア科学アカデミーの専門家19人によって実施された第7回調査では、研究チームが東海の調査地点で化学分析用のサンプルを採取し、医療での使用の可能性を評価したほか、環境研究のためのモニタリングデータを収集・記録した。
2018年7月、海洋調査船「アカデミーク・オパリン」はベトナム海域で14日間にわたり6回目の調査を実施しました。両国の科学者は、水深500メートルの様々な気象・水温条件下で、サンゴ礁の組成、軟体動物における重金属の蓄積、海洋微生物の活性物質などについて調査しました。
2015年に行われた5回目の航海では、船はベトナムを訪れ、クアンビンからビントゥアンまでの海域を水深400メートルで調査しました。
船「アカデミーク・オパーリン」は全長75.5メートル、排水量2,441トンです。長期間の航行が可能で、5つの研究室と30人の乗組員を収容できる十分なスペースを備えています。また、オパーリンは深海での潜水とサンプル採取を支援するための最新機器を多数搭載しています。今回の調査航海は、ベトナム科学技術アカデミー(VAST)とロシア科学アカデミー(RAS)間の「2018~2025年海洋研究協力ロードマップ」の一環です。
ブイ・トアン
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