Synologyは、個人向けとビジネス向けのネットワーク接続ストレージ(NAS)デバイスで知られる台湾企業です。他社製品との違いは、ハードウェアと組み合わせて多目的NASソリューションを構築するDiskStation Manager(DSM)オペレーティングシステムを開発している点です。
Synology のオペレーティングシステムアーキテクチャは、現在数百に及ぶサードパーティ製アプリケーションの統合を可能にしています。サードパーティ製アプリケーションは、PHP などのプログラミング言語で作成できます。
そのため、Synology のソリューションは、機密データの管理を第三者に依存せずにデータを自律的に管理できるため、長年にわたり企業に好まれてきました。
Computex 2023 で、Synology は、あらゆるレベルの企業が効果的なハードウェアおよびソフトウェア ソリューションを使用してデータを保護できるようにするための多くの新しいソリューションを発表しました。
まず、Synologyは最近リリースされたDSM 7.2オペレーティングシステムにおいて、WORM(Write Once Read Many)技術や暗号化パーティションなどの機能を追加しました。WORMは、フォルダの保護、一定期間の編集禁止、変更要求の永続的な無効化など、変更不可能なバックアップおよびストレージ機能を提供します。WORM技術は、銀行・金融業界において幅広い用途に活用されています。
Synologyのビジネスソリューション
新しい DSM バージョンを使用する NAS システムのハード ドライブは完全に暗号化されており、システムが盗難された場合にデータの漏洩を防ぐのに役立ちます。
次は、Synology C2クラウドソリューションとハイブリッドクラウドストレージです。クラウドベースのアプリケーションとして、SynologyはC2 Password、C2 Backup、C2 Object Storage、C2 Transfer、C2 Identityソリューションを提供しています。これらのサービスは、同社のNASデバイスを所有する必要なく、米国、ヨーロッパ、台湾の3つのサーバー地域を備えたクラウドプラットフォーム上で利用できます。
Synology NAS をすでに使用している企業向けに、同社は、クラウドと NAS ストレージ機能を組み合わせた C2 ストレージ サービスと、カメラ データのストレージと分析 (C2 Surveillance)、および Active Insight ツールを使用して自動化されたリアルタイム監視、トラブルシューティング、保護、監視を行うハイブリッド クラウド ソリューションを提供しています。
Synology には、Google Workspace や Microsoft 365 クラウド プラットフォームからコンピューター、リモート サーバーなどのデータをバックアップするソリューションもあり、複数のバックアップ レイヤーを作成して、データ保護機能を強化します。
従業員の情報漏洩を防ぐためのデータセキュリティソリューションとして、Synology NASドライブには、データ管理とデバイスアクセスを支援する機能が搭載されています。従業員のデバイスが盗難に遭った場合、管理者はマシンにインストールされたプログラムを設定し、同期されたすべてのデータを自動的に削除することができます。
パブリックおよびハイブリッドクラウドプラットフォーム上のバックアップおよびセキュリティソリューション
管理者には、従業員グループとデータを共有したり、表示のみ可能でダウンロードはできないフォルダーを指定したり、ダウンロードしたドキュメントにプログラムによって自動的に透かしが入れられ、データ漏洩の発生元が特定される完全な権限もあります。
Synologyは、スマート監視を実現する耐候性を備えたAI搭載IPカメラを2台提供しています。BC500とTC500カメラはAI分析機能を備え、SynologyのSurveillance Stationカメラ管理システムとシームレスに連携します。
SynologyのAIカメラ監視ソリューションのデモンストレーション
どちらも強力なAI分析機能を搭載しており、タイムリーかつ正確なアラートを送信することで、インシデント対応を迅速化します。カメラには、人物、車両、侵入検知、インスタントサーチなどの機能が搭載されており、潜在的な脅威を確実に特定し、関心領域の迅速な調査、関連映像の追跡と検索を可能にします。さらに、Synologyのカメラは米国NDAA(国防総省国防総省国防総省)およびTAA(国防総省 ...
そのため、Synology のソリューションは、特に多くの企業がクラウドに依存しながらも重要なデータを近くに置いておきたいという傾向にある中で、注目を集めています。
[広告2]
ソースリンク
コメント (0)