作家の黒柳徹子さん(現在90歳)は、42年の歳月を経て、ついに続編『窓辺のトットちゃん つぎのお話』 (ニャーナム・アンド・ホイニャーヴァン出版社、チュオン・トゥイ・ラン訳)を読者に発表しました。本書は、前作で未完のまま残された物語の続きとなる完全版であり、より重いテーマにも触れ、かつて何百万人もの心を揺さぶった少女が大人へと成長していく過程を描いています。
42年の時を経て、作品『窓辺のトットちゃん』は続編が誕生した。
『窓辺のトットちゃん』が、トットちゃんが活発で無邪気な性格を貫くトモエ学校での理想的な教育像に焦点を当てた作品だとすれば、続編となる本作は、戦争が勃発し、死が訪れ、トモエは思い出だけとなった、時代の大きな変化の中でトットちゃんが成長していくための挑戦の旅路である。
この本は4つのパートに分かれており、時系列に沿って書かれています。冒頭の「寒くて、眠くて、お腹がすいた」は、東京大空襲前の、戦争が徐々に深刻化し、トットちゃんの家族の日常生活に影響を与えていく様子を描いています。続く「トットの疎開」は、東京大空襲後の出来事を描いており、トットちゃんが初めて全く馴染みのない生活に直面する、青森への疎開の様子を描いています。
『運命の花』の第 3 部、そしてトットちゃんが女優として活躍する最後の部分は、戦争の最終段階、日本が復興期に入り、家族が再会し、トットちゃんが徐々に成長し、苦難の中で自分の進路を見つけるところから始まります。
この作品のハイライトは、個性を尊重し創造性を奨励するという教育精神の継承です。この価値観こそが、『窓辺のトットちゃん』を不朽の名作にしたのです。トットちゃんはトモエの後、同じような新しい学校を見つけることはできませんでしたが、演劇、ラジオ、そしてついにテレビに出会いました。トモエへの長年にわたる信頼と好奇心のおかげで、彼女は情熱と勇気を振り絞って芸術の世界へと踏み出す基盤を築くことができたのです。
ベトナムでの出版が発表されるや否や、 『窓辺のトットちゃん その後の出来事』は、稀有な出版現象を引き起こしました。発売からわずか3日で、全国で初版3,000部が完売したのです。読者の要望に応えて、すぐに増刷されました。これは、この作品の強い魅力が、トットちゃんや作者の黒柳徹子への愛だけでなく、読者にポジティブな価値観をもたらす力強いインスピレーションから生まれていることを証明しています。
クイン・イェン
出典: https://www.sggp.org.vn/ra-mat-hau-truyen-totto-chan-ben-cua-so-post802964.html
コメント (0)