ロシアのアレクサンダー・ノヴァク副首相は、今年のロシアの石油および石油製品の輸出の約45~50%が中国市場向けだと述べた。
「現状における我々の主なパートナーは中国であり、その市場シェアは現在約45~50%です。インドもあります。以前はインドへの石油供給はほとんどなかったのですが、2年経った今、同国への供給量は40%に相当します」と、彼は12月27日の演説で述べた。
一方、戦前に40~45%を誇っていたヨーロッパの市場シェアは、現在ではわずか4~5%程度にまで低下しています。ロシアは過去1年間、旧式の船舶を原油輸送に活用し、エネルギー販売を西側諸国からアジアへと積極的にシフトさせてきました。ウクライナ紛争を受け、西側諸国はロシアに対し一連の制裁を課し、ロシアのエネルギー資源への依存度を低下させようとしています。
2022年12月4日、ロシアの港湾都市ナホトカ近郊のナホトカ湾に停泊する石油タンカー。写真:ロイター
先週、国家戦略開発・プロジェクト評議会の会合において、アンドレイ・ベロウソフ副首相は、ロシアの今年の石油輸出量は2021年比で7%増の2億5000万トンに達したと述べた。金額換算すると、ロシアのエネルギー輸出量も2021年の水準と同等となる。
本日の演説で、ノヴァク氏は、ロシアは石油産業の安定的な発展を確保するため、石油輸出国機構(OPEC)とその同盟国(OPECプラス)の生産割当量を遵守すると述べた。また、ロシアをはじめとする産油国は、生産戦略を策定する際に特定の価格を目標としていないと付け加えた。
11月30日、石油輸出国機構(OPEC)とその同盟国(OPECプラス)は、来年第1四半期に日量220万バレルの減産を実施すると発表した。原油価格が9月下旬から20%近く下落する中、OPECプラスは減産問題に焦点を合わせた。
ノヴァック氏によると、アナリストらは来年のブレント原油価格が1バレルあたり80~85ドル程度になると予想している。直近では81ドル前後で推移しており、9月下旬の98ドル近くから大幅に下落している。
ハ・トゥ(ロイター通信による)
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