これは、アゼルバイジャンが分離独立地域であるナゴルノ・カラバフの支配権を握るために軍事作戦を開始して以来、西側諸国の当局者による初めての訪問となる。
ナゴルノ・カラバフ問題におけるアルメニアの困難への懸念の中、フランスのカトリーヌ・コロンナ外相がエレバンを訪問している。(出典:ロイター) |
10月3日、フランスのカトリーヌ・コロンナ外相は、ナゴルノ・カラバフからの難民流入と同地域でのアゼルバイジャンの軍事作戦による脅威に直面しているアルメニアの緊急のニーズを評価するため、エレバンを訪問した。
ナゴルノ・カラバフ問題はパリにとってデリケートな問題だ。バクーが分離独立地域を掌握し、10万人以上の住民が避難を余儀なくされてから1週間が経った今、あらゆる 政治的立場の議員たちが、フランスのエマニュエル・マクロン大統領率いる政府がアルメニア系住民への支援に十分な対策を講じていないと批判している。
同時に、多くのフランス議員は、ナゴルノ・カラバフ問題に対するより柔軟な姿勢が、フランスがアルメニアを見捨て、アゼルバイジャンをアルメニア国境に近づけることにつながるのではないかと懸念している。フランスには推定40万人から60万人のアルメニア系住民がおり、彼らは強力な選挙ロビー活動を行っている。
フランスとその西側同盟国は、エレバンの主要同盟国であるロシアがここ数週間でアルメニアを見捨てたように見えることから、アルメニアとその現政権が諦めるかもしれないと懸念している。
これまでにフランスはアルメニアに1250万ユーロ相当の人道支援パッケージを提供したが、同国のセバスチャン・ルコルニュ国防相は9月30日、パリはエレバンの必要に応じて軍事支援を提供する用意があると発表した。
フランス当局者らも、欧州連合(EU)がバクーに制裁を課すという考えを支持しているが、ロシアからの供給を補うためEUがバクーと大規模なエネルギー協定に合意してからわずか1年後に、一部の加盟国が制裁に消極的であることを認めている。
EU当局は現在、ブリュッセルでナゴルノ・カラバフ情勢について協議を行っている。一方、フランスは、バクーによる新たな軍事行動を予期し、国境沿いの欧州民間ミッションを強化すると発表した。
同時に、アルメニアの外交当局者は、英国、米国、フランスなどのどの国からの支援であっても、現時点ではアルメニアの安全を確保することが「極めて重要」であると強調した。
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