アジア開発銀行(ADB)が9月25日に発表した報告書によると、アジア太平洋地域はさまざまな課題に直面しながらも「回復力」を維持している。
アジアの発展途上国は、安定した国内需要と輸出の伸びにより、2024年上半期も引き続き堅調な成長を維持する見込みです。(写真:新華社) |
2024年9月のアジア経済見通しでは、アジア太平洋地域のGDP成長率予測が7月時点の予測から5%に据え置かれました。また、2025年の成長率予測も4.9%に据え置かれました。
報告書によると、同地域のインフレ率は2025年には2.9%だったが、2024年には2.8%になると予想されている。
報告書では、東アジアの2024年の成長率予測が4.6%に下方修正されました。コーカサス・中央アジア地域の成長見通しは予想を上回る4.7%となり、太平洋地域の成長率は観光客の増加により3.4%に引き上げられました。
南アジアでは、2024年の成長見通しは6.3%で据え置きとなりました。一方、東南アジアでは、公共投資の減速と予想よりも緩やかな輸出回復により、成長見通しは4.5%に若干下方修正されました。
アジア開発銀行のエコノミスト、アルバート・パーク氏によると、アジアの発展途上国の成長は、堅調な国内需要と輸出の伸びに牽引され、2024年上半期も引き続き堅調に推移すると予想される。
「アジアの発展途上国は2024~2025年も力強い成長を維持すると予想している」とパク氏は強調した。
インフレ率は引き続き低下しており、金融政策の緩和の余地が生まれているが、デインフレのペースは依然として不均一であり、地域の政策担当者は成長とインフレ率を軌道に乗せるために警戒を怠らない必要があるとアジア開発銀行のエコノミストらは指摘した。
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