ウクライナ軍情報機関は11月10日、同軍がクリミア半島の海上で夜間に無人機攻撃を行い、ロシアの小型揚陸艦2隻に損害を与えたと発表した。
「クリミア半島での夜間作戦の結果、ロシア黒海艦隊の小型揚陸艦が兵士らの攻撃を受けた」と諜報機関はテレグラムで伝えた。
クリミア半島のセヴァストポリ港付近のロシア海軍艦艇
伝えられるところによると、船舶には乗組員が乗っており、装甲車両も積載されていた。被害の程度はすぐには明らかになっていない。
ウクライナは、最近の攻撃を受けて、黒海艦隊の本拠地であるクリミア半島の都市セバストポリからロシア海軍の艦艇数隻が撤退したと発表した。
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ロシアはすぐにはコメントしなかった。RIA通信は戦争報道の中で、ロシア国防省の発表を引用し、11月10日早朝、防空システムがクリミア上空でウクライナの無人機2機、モスクワ南方のトゥーラ地方で1機を撃墜したと報じた。
ウクライナ軍はこれに先立ち、アヴディーイウカ市近郊で11件、近隣のマリインカ市で15件、バフムート市で22件(いずれもドネツィク州)の攻撃を撃退したと発表していた。
プーチン大統領、軍高官らと会談
ロイター通信によると、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は11月10日、セルゲイ・ショイグ国防相やヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長を含む軍高官らとウクライナ戦争について協議した。

プーチン大統領、ロストフで軍高官と会談
クレムリンが公開した写真には、プーチン大統領がロストフの南部軍集団の司令部でショイグ氏、ゲラシモフ氏、参謀本部事務局長のセルゲイ・ルドスコイ将軍と会談する様子が写っている。
クレムリンは、プーチン大統領が新型の軍事装備を披露され、ウクライナにおける「特別軍事作戦」の進捗状況について説明を受けたと述べた。
プーチン大統領がウクライナ軍の作戦本部を突然訪問
プーチン大統領は先月、ロストフの軍本部を訪問した。同地は、ワグナー傭兵団のリーダー、エフゲニー・プリゴジンが6月に反乱を開始したが失敗に終わった場所である。
ウクライナは米国との兵器生産協力を期待している
ウクライナ大統領府参謀長アンドリー・イェルマーク氏は11月10日、キエフにとって最も重要な軍事援助国である米国で、ウクライナと米国の兵器生産協力に関する会議が12月に開催されることを期待すると述べた。
「(ウクライナの)ウォロディミル・ゼレンスキー大統領と(米国の)ジョー・バイデン大統領の間で非常に重要な合意があった。来月、ウクライナと米国の(兵器の)共同生産について話し合う会議が開催されることを期待している」とイェルマーク氏は、ウクライナのテレビ局1+1の番組「モセイチュク+」で語った。
ウクライナは、西側諸国からの供給が減少する懸念の中、自国の防衛生産能力を優先している。また、紛争以前の数年間、非効率性と透明性の欠如に悩まされていた国内防衛産業の再生を、国際的な兵器メーカーとの合弁事業が後押しすることを期待している。
ウクライナ大統領:「勝利のための計画がある」
先月、ウクライナはドイツの兵器メーカー、ラインメタルAGと西側諸国の兵器の保守・修理を行う防衛合弁会社を設立した。9月には、250社を超える西側諸国の兵器メーカーが参加する国際防衛産業フォーラムを主催した。
ハンガリーがウクライナへの援助を阻止した場合、EUは「プランB」を用意している
欧州連合(EU)当局者によると、ハンガリーが拒否権を発動して阻止したとしても、EUは依然としてウクライナへの500億ユーロの援助を進めることができるとロイター通信が報じた。
欧州委員会は、紛争が続く中、ウクライナの給与支払いやその他の費用を賄うための予算支援の拡大を提案しており、EU加盟27カ国は12月14〜15日にブリュッセルで開催される首脳会議で支援策について投票する予定だ。
しかし、ハンガリーのヴィクトル・オルバーン首相がこの支援を阻止するのではないかと懸念する声もある。EU共通予算からのこのような支出には、全加盟国の支持が必要だ。
米当局者、ウクライナがロシアと和平交渉する可能性を議論
EU当局者2人は、ブダペストが拒否権を行使した場合でも、EUは残りのEU加盟国に対し、キエフとの独自の支援策を策定するよう要請することで、この問題を解決できると述べた。二国間協定を合わせると、同程度の支援額となる。
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