数日前に発生した山火事は、観光客に人気の沿岸都市であるビニャ・デル・マールとバルパライソの郊外を脅かしている。ビニャ・デル・マール地域の映像には、地域全体が焼け焦げ、人々が焼け落ちた家屋の瓦礫をかき分けて捜索する様子が映し出されている。路上には焼け落ちた車が散乱している。
2024年2月4日、チリのビニャ・デル・マルで山火事により焼け落ちた自宅の瓦礫の中を捜索する女性。写真:ロイター
チリ当局は、最も被害の大きい地域に午後9時の外出禁止令を発令し、火災の拡大を阻止するために消防隊を支援するために軍隊を派遣した。またヘリコプターで水を投下し、上空から消火を試みた。
チリ保健当局は、火災で99人が死亡し、32人の遺体の身元が確認されたと発表した。ボリッチ首相は同日、月曜日から2日間の国葬を発表し、チリはさらなる悪い知らせに備えるべきだと述べた。「私たちは計り知れない規模の悲劇に直面しています」と彼は述べた。
チリの森林火災で多くの住宅地が焼失した。写真:ロイター
当局によると、数百人が行方不明になっていると報告されている。1,000棟以上の住宅が被害を受けた。当局は土曜日、チリ全土で90件以上の火災が依然として猛威を振るっていると発表した。
南半球の夏に山火事が発生することは珍しくないが、こうした火災による死者数は多く、約500人が死亡した2010年の地震以来、チリにとって最悪の国家災害となっている。
昨年、記録的な熱波に見舞われたチリでは、森林火災により約27人が死亡し、40万ヘクタール以上の土地が被害を受けました。「私たちは皆、この緊急事態に共に立ち向かっています。最優先すべきは人命を救うことです」とボリック氏は述べました。
フイ・ホアン(ロイター通信による)
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