数千人の極右支持者がワルシャワでデモ行進し、EUが既存の条約を適応させるならポーランドはEUを離脱する用意があると要求した。
ワルシャワ当局によると、11月11日、約4万人のポーランド人が国旗や照明弾を掲げ、ワルシャワ中心部から国立競技場までのルートを行進した。この行進は毎年ポーランドの建国記念日に開催される。
ポーランドのメディアは、デモ参加者数を約9万人と推定した。参加者は反欧州連合(EU)のスローガンを叫び、「Polexit(ポーランド離脱)」を求める横断幕を掲げた。Polexitとは、英国のBrexit(ブレグジット)に似た、ポーランドのEU離脱を意味する言葉である。
「欧州条約が変更されるなら、ポーランドはEUを離脱する覚悟をしなければならない」と極右団体「全ポーランド青年団」のリーダー、マルチン・コヴァルスキ氏は述べ、今回の変更でEUは欧州委員会主導の「ユーロ連邦連合」に変わるだろうと警告した。
11月11日、ポーランドのワルシャワで独立記念日のデモに参加する抗議者たち。写真: AFP
この出来事は、ポーランド議会選挙から1ヶ月も経たないうちに起こった。与党の右派政党「法と正義(PiS)」は最多の票を獲得したものの、政権樹立に必要な議席数には届かなかった。PiSは連立政権を組むパートナーを見つけるのに苦労しているとみられている。
一方、元EU党首ドナルド・トゥスク氏率いる野党市民連合(CC)は2位に終わったものの、中道系2政党と連携し、定数460の議会で248議席を獲得した。トゥスク氏は、2015年にPiSが政権に就いて以来悪化しているEUとの良好な関係を修復すると公約している。
右派は、選挙結果がポーランドの独立を損なうと主張している。独立行進協会のリーダー、バルトシュ・マレフスキ氏は10月、EU条約の改正の可能性を予測した。「これは、国際舞台とEUにおけるポーランドの 主権と独立性に影響を与えるだろう」とマレフスキ氏は述べた。
民族主義団体ニクロットのメンバーであるグジェゴシュ・ツヴィク氏は、「EUの連邦化、軍事費の削減、社会福祉プログラムの廃止」について懸念していると述べた。
欧州議会はEU条約の200以上の改正を検討しており、その中には加盟国の拒否権を撤廃し、一部分野でEU機関にさらなる政策決定権を与えるといった物議を醸す改正も含まれている。
ポーランドのEU担当大臣シモン・シンコフスキ・ベル・セク氏は10月下旬、こうした変化は生活の多くの分野を脅かすことになるだろうと警告した。
ヌー・タム( AFP、アルジャジーラによる)
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