ニューヨーク・タイムズ紙が9月28日に報じたところによると、捜査を担当する特別検察官のロバート・K・ハー氏は、バイデン氏の研究機関のオフィスと私邸で機密文書が発見されたことを受けて、過去9か月間、ホワイトハウスと米内閣の高官の多くに事情聴取を行った。
同紙は関係筋の話として、ホ氏がインタビューした人物の中には、オバマ政権後期から現在に至るまでバイデン氏と仕事をしてきた政府関係者も含まれていると報じた。中でも著名なのは、ホワイトハウス高官のスティーブ・リケッティ氏と、国家安全保障問題担当大統領補佐官のジェイク・サリバン氏だ。
米国国家安全保障担当大統領補佐官ジェイク・サリバン
検察当局は、数十年にわたりバイデン氏の重要な外交政策顧問を務めてきたアントニー・ブリンケン国務長官、今年初めまでホワイトハウス首席補佐官を務めていたロン・クレイン氏、ペン・バイデン・センターの元事務局長で現在は欧州安全保障協力機構(OSCE)米国大使を務めるマイケル・R・カーペンター氏からも事情聴取を行っている。
関係者によると、捜査は主にワシントンDCのシンクタンク事務所(バイデン氏がオバマ政権下で副大統領を退任した後に同氏のために設立された)と、バイデン氏夫妻のデラウェア州の自宅に保管されている機密文書の時系列を解明することに焦点を当てている。
ホ氏のチームはまた、バイデン氏の長年の側近や大統領自身が、副大統領在任中の政府文書やバイデン氏の私的なメモの取り扱いや保管において機密保持手順に従っていたかどうかを精査したと関係者らは述べた。
未解決の最も厄介な問題の一つは、バイデン氏がホ氏の尋問に同意するかどうかだ。ホ氏の尋問は通常、こうした捜査の最終段階で行われる。バイデン氏は書面で質問に答えたり、ホワイトハウスの法務チームや自身の弁護士を通じてホ氏のチームとやり取りしたりすることもできる。
バイデン氏は2024年の大統領選でトランプ氏と「再戦」すると予想
ホア氏の捜査は、ドナルド・トランプ前大統領がフロリダ州のマール・ア・ラーゴ・リゾートに機密文書を保管していた事件の捜査と、その範囲や深刻さにおいて比較にならないだろう。トランプ氏は、国家安全保障文書の不適切な取り扱いや、2人の職員と共謀して政府による文書回収の取り組みを妨害したなどの罪で刑事起訴された。
バイデン氏の弁護士は、2022年末に機密文書を発見した際、直ちに国立公文書館に通報し、それ以来司法省と協力している。一方、トランプ氏は公文書館の要請を拒否し、当初は持ち出した文書の一部のみを提出したが、残りの文書の返還を求める召喚状にも応じず、最終的には連邦捜査局(FBI)による自宅と事務所の家宅捜索を受けた。
しかし、バイデン氏に対する捜査は、たとえ刑事告訴なしに終わったとしても、支持率が低いまま選挙の年を迎える現職大統領にとって依然として 政治的な課題を突きつけることになる。
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