ドイツのクリスティアン・リンドナー財務大臣は12月16日、景気低迷時に公共支出を増やすため国の公的債務規則を改革する計画を発表したが、一方で農家や航空会社への値上げ計画を批判した。
ドイツのリンダー財務大臣。(出典:AFP) |
ポリティコによると、リンドナー大臣は、ドイツの「債務ブレーキ」規則に基づき政府が毎年借り入れ可能な新規融資額を定量化するために経済計算の要素を改訂する予定であると述べた。
リンドナー氏は、改革は来年実施され、ドイツ経済研究所が景気後退が続くと予測している2024年に、政府は支出の柔軟性を高めることになると述べた。
しかし、リンドナー氏(自由民主党)は、「債務ブレーキ」規則の更なる変更、例えば気候変動対策への投資を支出制限の対象外とする提案には賛成しないと強調した。自由民主党の連立パートナーであるオラフ・ショルツ首相率いる社会民主党とロバート・ハーベック経済相率いる緑の党は、より強力な債務規制改革を求めている。
ドイツ憲法に定められている「債務ブレーキ」規定は、緊急事態を除き連邦政府の財政赤字をGDPの0.35%に抑えるというものだが、この規定はドイツの1カ月に及ぶ財政危機における大きな政治問題となっている。
予算協定に基づき、政府は「債務ブレーキ」を2024年も維持することに合意した。これは、ウクライナ紛争、エネルギー危機、そして新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、今年と前年に停止されていたものである。しかし、与党連合は、紛争の悪化や米国などの支援国が援助を削減するなど、ドイツがウクライナへのさらなる支援を必要とする場合には、「債務ブレーキ」が2024年に再び停止される可能性があることを強調している。
連立政権内では、予算案に含まれる歳出削減をめぐる議論が続いており、この合意が依然として脆弱であることを示唆している。リンドナー氏は、農業用ディーゼル燃料補助金に影響を及ぼす一部の削減案や、国内ジェット燃料への課税計画については、企業にさらなる負担をかけたくないため、見直しが必要だと述べた。
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