首都東京のいくつかの店ではカセットテープの専用売り場を拡大しており、コンパクトなアナログ記録媒体の復活を予感させている。
「カセットテープは音楽をじっくり聴きたい時に使うもの」と、週に一度、東京・タワーレコード渋谷店にカセットテープを探しに通う神奈川県出身の男子大学生(21)は語る。
志摩の自宅にある高瀬譲氏とカセットテープコレクションの一部。 |
ストリーミングサービスで音楽を聞くこともあるが、高校生の頃から集め始めたカセットテープを20本ほど所有し、その温かみのある独特の音を気に入っている。
タワーレコードなど一部の店舗では、カセットテープの人気が高まっており、特に1980年代のカセットテープ全盛期を経験していない20代、30代の人々の間で人気が高まっている。
業界幹部によると、中古カセットテープと新品カセットテープの売上はともに増加している。
タワーレコード渋谷店は2023年9月に専用エリアを拡張し、新品・中古合わせて従来の6倍となる約3,000本のカセットテープを保管している。
「購入者の年齢層は10代から50代まで幅広く、中でも30代が最も多いです」とカセットテープ売り場を担当する武田航氏は語る。カセットテープ売り場には、外国人観光客の姿も目立った。
最近、レコードの人気も高まっています。しかし、竹田氏はカセットテープの価格競争力を強調しました。カセットテープは1本約1,000円(6.70ドル)で販売されており、レコードよりも手頃な価格であることが人気の理由だと竹田氏は述べました。
2015年から東京・中目黒でカセットテープ専門店「ワルツ」を営む角田太郎さんは「開店当時と比べてカセットテープを取り巻く環境は大きく変わった」と話す。
当初は中古カセットテープの販売が中心だったが、最近は多くのアーティストがカセットテープで新曲をリリースしている。「メジャーアーティストもこの傾向に注目しており、音楽市場におけるカセットテープの価値は高まっています」と角田氏は語る。
日本の音楽レコード業界を代表する団体である日本レコード協会が2022年に実施した調査によると、YouTubeは音楽視聴の60%を占めています。
ストリーミングサービスなどデジタルで音楽を聴くことが当たり前の世の中で、角田さんはこう語る。「カセットテープは所有して愛着を持てるものです。若い世代にとっては目新しいものですし、かつて使っていた人にとっては、音楽を聴いていた頃の懐かしさを思い起こさせるものです。」
カセットテープの復活とともに、最近では新しいカセットプレーヤーも市場に投入され、そのいくつかは非常によく売れています。
川崎市に本社を置く家電メーカー、東芝ライフスタイルは昨年7月、ポータブルカセットプレーヤー「ウォーキー」の1980年代モデルを美しく再設計した新製品を発売した。
ワイヤレスヘッドホンで音楽を聴くことができるため、 デジタル技術に熱心な若者のニーズにも応えます。
東京・渋谷区に拠点を置くサイドビー・クリエイションズは、カセットテープとプレーヤーの製造・販売を行っている。同社によると、カセットプレーヤーの販売台数は2017年比で10倍に増加しているという。
独特の音質と質感に加え、アナログ音楽リールが入ったカラフルな手のひらサイズの箱というカセットテープの古典的な魅力が、若い購入者を魅了しています。
「消費者にとって、カセットテープは所有し、大切にする有形の物です」とサイドビークリエイションズの遠藤隆正社長は語る。
いくつかの衣料品ブランドは、カセットテープをファッションショーの招待状として使用したり、お土産として配布したりしており、カセットテープが時代に合わせて使用され、適応していることを示しています。
(VNAによると)
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