国王はスリナムとカリブ海諸国出身の奴隷の子孫数千人に演説を行った。演説は好評だったが、オランダに賠償金を支払うよう求める声が多く上がった。
オランダ国王ウィレム・アレクサンダーは、過去の植民地主義と奴隷制について正式に謝罪した。写真:ロイター
「本日、私は国王として、そして政府の一員として、皆様の前に立っています。本日、心からお詫び申し上げます」とウィレム=アレクサンダー国王は述べた。
旧オランダ植民地における奴隷制廃止150周年を記念する「ケティ・コティ」(スリナム語で「鎖を断ち切れ」)イベントが、首都のオーステルパークで開催されました。多くの参加者が色鮮やかなスリナムの民族衣装を身にまとっていました。
オランダのマルク・ルッテ首相は12月、政府を代表して正式に謝罪した。「奴隷貿易と奴隷制度は人道に対する罪として認められています」と国王は述べた。「オラニエ家の君主と統治者たちは、この制度と闘うために必要な措置を講じませんでした。」
「本日、私は自身の不明確な行動についてお許しを申し上げます」と国王は付け加えた。出席者たちは国王の謝罪を歓迎した。
「国王はスリナムの人々に申し訳ないと言いました」と67歳のアブメナ・リッサンさんは語った。「今なら黒人のために何かできるかもしれません」
米国でブラック・ライブズ・マター運動が勃興して以来、オランダは、同国を世界で最も豊かな国の一つに押し上げた植民地時代と奴隷貿易の過去をめぐる激しい論争に巻き込まれている。
オランダ王室はしばしば議論の中心となる。6月に発表された調査によると、1675年から1770年の間に、王室は植民地から5億4500万ユーロ(現在の価値で)の収入を得ていたことが判明した。
2022年、ウィレム・アレクサンダー国王は、側面に奴隷の絵が彫られているという理由で、伝統的な王室の馬車を廃止すると発表した。
ルッテ首相は12月、奴隷制を「人道に対する罪」と表現した。オランダの閣僚らは、同国の旧植民地7カ国も訪問した。数日後、国王はクリスマスの演説で、政府の謝罪は「長い道のりの始まり」だと述べた。
1863年7月1日、スリナムおよびその他のオランダ領土における奴隷制度は正式に廃止されたが、10年間の「移行」期間を経て1873年にようやく廃止された。
チュンキエン(AFP通信による)
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