中国は7月31日、「国家の安全保障と利益」を守る必要性を理由に、一部のドローンおよび関連機器の輸出規制を発表した。この決定は、中国と米国の間で技術戦争が激化する中で行われた。
中国商務省によると、この制限は9月1日から発効し、特定のドローンエンジン、レーザー、通信機器、対ドローンシステムに適用される。
同省の報道官は声明で、規制は一部の民生用ドローンにも影響し、民間ドローンが軍事目的で輸出されることはないと述べた。
「中国によるドローン管制の拡大は、責任ある大国として、世界的な安全保障イニシアチブを実行し、世界平和を維持するという我が国の姿勢を示す重要な措置である」と報道官は述べた。報道官によると、中国当局は関係各国・地域に通知済みだという。
中国ではドローン製造産業が発達しており、米国を含む多くの市場にドローンを輸出している。
DJIの創業者フランク・ワン・タオ氏が、2015年5月22日に深圳の同社オフィスでドローンを飛ばしている。写真:SCMP
米国の議員らによると、米国で販売されているドローンの50%以上は中国に拠点を置くDJI社製で、公共安全機関が使用するドローンの中で最も普及しているタイプだという。
DJIは7月31日、中国の輸出管理規制要件を含め、事業を展開する国や地域の法律や規制を常に厳格に遵守し、施行していると述べた。
DJIは「当社は軍事用途の製品や機器を設計、製造したことはなく、またいかなる国においても軍事紛争や戦争で使用するために製品を販売、宣伝したこともない」と誓約した。
中国商務省は4月、米国と西側諸国のメディアが、中国が戦争で荒廃したウクライナにドローンを輸出しているという「根拠のない疑惑」を拡散していると述べた。商務省は、これらの疑惑は中国企業を「中傷」しようとする試みであり、ドローン輸出規制を今後も強化していくと述べた。
ドローン輸出を制限する決定は、米国が半導体製造装置など主要技術への中国のアクセスを制限しようとする動きに続き、中国が半導体製造に広く使用される一部の金属に対する輸出規制を発表したことを受けて行われた。
グエン・トゥエット(ロイター通信、ABCによる)
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