米国のカマラ・ハリス副大統領、中国の李強首相、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が9月7日にインドネシアで東アジア首脳会議(EAS)に出席し、大国間の直接的なハイレベル外交の機会が生まれた。
この会談は、李強首相が「新たな冷戦」を避けるため主要国に意見の相違を解決するよう警告した翌日、ワシントンと北京が対話する機会となった。
東アジアサミットはジャカルタで開催される第43回ASEAN首脳会議のサイドイベントであり、中国の習近平国家主席が欠席するニューデリーでのG20サミットの数日前にも開催される。
世界のトップ2の経済大国の当局者らのやり取りは、台湾問題からモスクワとの関係、 太平洋での影響力をめぐる争いに至るまで、再び激化する恐れのある緊張を管理しようとしており、注目されている。
2023年9月7日、インドネシアのジャカルタで開催された第18回東アジアサミットに出席したカマラ・ハリス米副大統領(左から4番目)、シンガポールのリー・シェンロン首相(左から3番目)、フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領(左から2番目)、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相(左)。米ロの高官が同じテーブルに着くのは2か月ぶりだ。写真:ABS-CBNニュース
インドネシアのジョコ・ウィドド大統領(通称ジョコウィ)は開会の辞で、出席した首脳らに対し、「この地域の平和、安定、繁栄を築くという大きな責任」を改めて認識するよう訴えた。インドネシアは現在、ASEAN議長国を務めている。
ジョコウィ大統領は「東アジアサミットの首脳らに、このフォーラムを競争を激化させるのではなく、協力を強化するための場とするよう求める」と述べ、「冷え切った雰囲気を溶かし、対話の余地を創出し、既存の相違点を縮小する」必要性を強調した。
ジャカルタで開催される第18回東アジアサミットは、7月の閣僚級会合でロシアのウクライナ軍事作戦をめぐり米国と欧州の当局者がラブロフ外相を非難して以来、約2か月ぶりに米国とロシアのトップが同じテーブルに着くことになる。
ハリス副大統領と李克強首相は9月6日に東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳らと個別に会談し、ハリス副大統領は「南シナ海における国際法の支持」について協議したとハリス副大統領府の声明で明らかにした。
東アジア首脳会議には、東南アジア諸国連合(ASEAN)、米国、中国、ロシアの首脳に加え、韓国の尹錫悦大統領、日本の岸田文雄首相、インドのナレンドラ・モディ首相、カナダのジャスティン・トルドー首相、オーストラリアのアンソニー・アルバネーゼ首相も出席した。
ミン・ドゥック(フランス24、アナドル通信による)
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