「戦争以前、ガザは最大の野外刑務所だった。今、この地は最大の野外墓地だ」と、EUのジョセップ・ボレル外務・安全保障政策委員は3月18日、ブリュッセル(ベルギー)で開かれたEU閣僚会議で述べたとAFP通信は伝えた。
「ここは何万人もの人々の墓場であり、また人道法における最も重要な原則の多くが埋もれている墓場でもある」とボレル氏は語った。
EUの外交トップは、イスラエルがガザ地区への援助物資を積んだトラックの進入を禁じることで、飢餓を「戦争兵器」として利用していると繰り返し非難した。「イスラエルは飢餓を引き起こしている」と、彼は人道問題に関する会議で述べた。
援助船がガザに到着、イスラエルはハマスの停戦提案を拒否
イスラエルのカッツ外相はボレル外相の発言に反論し、「イスラエルへの攻撃をやめ、ハマスの犯罪に対する自衛の権利を認める」よう求めた。
「イスラエルは、援助を希望する人なら誰でも陸、空、海からガザ地区に大量の人道支援物資を届けることを許可している」とカッツ氏はX(旧ツイッター)に書いた。
3月13日、ガザ北部の瓦礫の中で朝食を作る女性。
また、3月18日には新たな報告書が発表され、現在から5月までの間にガザ北部で飢饉が発生すると予想されると評価している。
「ガザ北部とガザ県では現在、飢きんが予測されており、差し迫っており、2024年3月中旬から2024年5月の間に顕在化する可能性が高い」とロイター通信は国連が支援するイニシアチブである総合食糧安全保障段階分類(IPC)の報告書を引用した。
報告書によると、ガザ地区全体で「壊滅的な飢きん」の危険にさらされている人の数は現在110万人、つまり同地区の人口の約半分に達しており、2023年12月に発表されたIPCのガザに関する前回の報告書で挙げられた数字のほぼ2倍となっている。
IPCの分析では、イスラエルとハマスが紛争を終結させ、援助機関がガザへのアクセスを拡大すれば、飢饉は依然として回避できるとしている。
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