2年という節目は、ウクライナがこの紛争で被った最も大きな損失の一つの直後に訪れた。象徴的なアヴディーイウカの陥落は、ロシア軍が兵力と火力の両面で数ヶ月にわたって劣勢に立たされた後の出来事だった。あるウクライナ軍司令官が表現したように、それは7対1の戦争だった。
ウクライナでは砲弾が不足している。写真:NYT
ウクライナは、敗北の原因を危険なほど不足した弾薬在庫にあると非難した。弾薬不足は、キエフをはじめとする欧州諸国が、ウクライナの軍事力に対する米国の支援の将来について懸念を抱く中で発生した。
米国議会における 政治的行き詰まりにより、約600億ドルの追加資金が依然として保留されている。欧州からの支援は継続しているものの、弾薬、砲弾、そして米国製・供給装備の保守整備などを含む米国の支援はウクライナにとって不可欠と見られている。
米陸軍の欧州およびアフリカ軍のトップ報道官は今週、CBSニュースとのインタビューで、資金が支給されなければ両大陸での作戦に「夏前に資金が尽きる」と予想していると警告した。
2024年の米国大統領選挙ではドナルド・トランプ氏が勝利する見込みで、当選すればウクライナへの援助を停止、あるいは大幅に削減できると言われており、ウクライナにとって状況はさらに深刻だ。
ロシアとウクライナの軍事比較。画像提供:AJ
ミュンヘン安全保障会議で米国の支援を訴えたウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、この悲惨なシナリオを予期していた。「もしトランプ氏が、もしトランプ氏が来るなら、私は彼と共に最前線に行く用意さえある」とゼレンスキー大統領は述べた。トランプ氏は、11月の米大統領選で依然としてトランプ氏の最大のライバルとなる現職のジョー・バイデン大統領に比べて、ウクライナへの支持度ははるかに低いと見られている。
バイデン氏は最近、ウクライナ問題が失敗すれば「米国だけでなく、NATO同盟国や欧州、そして世界中のパートナーにとってのコストが増大する」という、アメリカの欧州NATO同盟国からの警告に呼応し、米国議会に対し支援策の可決を改めて呼びかけている。
戦争勃発当初から、世界はロシアがウクライナに対して圧倒的な火力を発揮するのを目の当たりにしていた。昨年、ウクライナは米国をはじめとする同盟国の強力な支援を受けて大規模な反撃を開始し、一部の領土を奪還したが、東部戦線におけるロシアの緻密な防衛線には歯が立たなかった。
米国だけでもウクライナの防衛に750億ドル以上を拠出しているものの、2年間の戦争を経てもなお、ウクライナの軍事力はロシアに大きく劣っている。したがって、キエフはロシアとの不平等な戦争において困難な見通しに直面していると言える。
ホアンハイ(CBS、NYT、AJ による)
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