日本は近隣諸国や漁師らの抗議の中、初めて太平洋への核廃棄物の排出を実施した。
午後1時( ハノイ時間午前11時)、日本は福島第一原子力発電所から処理済みの放射性廃棄物を全長1キロメートルの地下排水路を通して海へ排出した。原子力発電所の運営会社である東京電力は、海面と気象条件が安定していた状況下でこの作業を実施した。
東京電力は、本日から17日間、24時間体制で合計7,800トンの水を海へ放出する予定です。これは、2023年度(現在から2024年3月まで)に計画されている4回の放出のうちの最初のもので、合計31,200トンの水を放出する予定です。
国際原子力機関(IAEA)の査察官が関連手続きのため原発内に立ち入り、その後、東京電力の職員が水と魚のサンプルを採取して分析を行い、結果は「早ければ明日」にも発表される見込みです。
8月24日、浪江町から見た福島原発。写真:共同通信
2011年3月、地震と津波が福島第一原子力発電所を襲い、日本は二重の災害に見舞われました。原子力発電所の運営会社である東京電力は、原子炉の冷却に使用された134万トンの汚染水が入った約1,000個の鋼製タンクの処理に追われました。
貯水池用の土地がなくなり、整地が必要となるため、日本政府は2021年に処理済みの廃水を段階的に海に排出する計画を開始しました。処理済みの廃水はろ過され、徹底的に希釈されるため、放射性同位体は除去され、水素の2つの放射性同位体のうちの1つであるトリチウムだけが残ります。
日本は排水中のトリチウム濃度の限度を1,500Bq/l(ベクレル/リットル)に設定しているが、これは飲料水に対するWHO推奨値10,000Bq/lの7分の1にあたる。
日本政府とIAEAは、汚染水は数十年かけて段階的に放出されると述べた。2023年度には3万1200トンの汚染水を海に放出する予定であり、海に放出されるトリチウムの量は約5兆ベクレルとなる。
福島原発の海への原子力廃水排出システム。画像:ロイター
日本の廃棄物処理計画は、国内の漁業組合だけでなく、中国や韓国の野党などの近隣諸国からも反対を受けている。
岸田文雄首相が排出日を発表した後、中国は日本大使を呼び出して「厳重に抗議」し、「海洋環境、食品の安全、人々の健康を守るために必要な措置を講じる」と警告した。
樽見英夫日本大使は中国の態度に遺憾の意を表明したが、放出後も日本は北京と意思疎通を維持する用意があると述べた。
5月31日、上空から見た福島原発の核廃棄物タンク。写真: AFP
ドゥック・チュン氏( Youmiuri、AFP、共同通信)
[広告2]
ソースリンク
コメント (0)