家の掃除は大して楽しくないように見えるかもしれませんが、注意深く見れば楽しいものです。一晩経つと、一見普通の家に見えますが、ほうきを持って隅々まで掃除してみると、埃やクモの巣、ネズミやトカゲの糞、髪の毛などが見つかるでしょう。掃除中は、プラグや電源コードにズレやネズミの噛み跡、ショートなどがないか確認しましょう。
毎朝家の掃除をするとき、私が一番好きなのはキッチンの掃除です。まず、昨晩の食事を確認します。煮魚がまだ小鍋に入っているので、火をつけて温め直します。魚醤が沸騰して香りが立っています。ご飯は電気ポットの中にまだ入っています。それをすくい出さなければなりません。多ければ犬のおやつになります。足りなければ広げて天日干しを待ちます。足りなければ、柵越しに隣の鶏に投げてあげます。次に、鍋を洗い、ひっくり返しておやつを待ちます。スパイストレイはいつもいっぱいで、ほこりはほとんどありません。ほぼ毎日すくい上げて確認しているので、腐った玉ねぎやニンニクはありません。
部屋の隅々まで、食器棚、テーブルと椅子、植木鉢、バイクのスロープまで、すべてが美しく整えられています。こうした一見当たり前のことをしている間にも、外は徐々にピンク色に染まり、空気はまだ露に濡れていてひんやりとしており、食べ物の匂いが立ち上る。まるで子供の頃、母に付き添って早朝に畑へ出かけた頃のことを思い出すようだ。朝、きれいに整えられた家を眺めるのは、新しい一日の始まりに青々とした稲穂を見るのと何ら変わりなく、実に心地よい。
家の大掃除をすると、なくしたイヤリングやヘアアイロン、錆びたヘアピンなどが必ず見つかります。手刺繍のアイテムを見ると、懐かしいような懐かしいような、でもどこか懐かしいような、そんな風に思えて、買った時のことを思い出すのも楽しいものです…
フランスでストレスに関する著書を出版したドミニク・ロロー氏は、家事はストレス軽減に役立つという結論を出し、世間を驚かせました。他にも多くの研究で、きれいな家はまるで脳が浄化されたかのように爽快な気分にさせてくれることが示されています。もしあなたがワクワクとエネルギーに満ちた新しい一日を始める方法を見つけられていないなら、床を掃くことは有益かつ効果的な解決策です。
私にとって、そしておそらく多くの人にとって、掃除は単なる義務ではありません。身近な小さな空間を片付けることは、主体的で深い人生を実践する方法なのです。掃除をしていると、家族や周囲の空間への愛着が深まります。あらゆるものが絶えず動き、変化し、消え、そして再び現れるのを見るからです。そこから、愛犬の換毛期が来たこと、隣人が今日少し早く市場に行ったこと、隣のおばあさんが昨晩熱を出したのに、なぜ起きずに落ち葉を拾って火を起こさなかったのか、といった些細なことに気づき、五感が目覚め、感情が豊かになります。
家を掃除するだけの小さな仕事ですが、生きて、愛して、責任を持ち、人生に近づいていける気がします。
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