マレーシア航空370便の犠牲者の遺族や支援者約500人が「追悼の日」にクアラルンプール近郊のショッピングモールに集まり、多くの人の目に悲しみが浮かんでいた。
MH370便の行方不明者の親族、グレース・ネイサンさん。写真:AFP
乗客の約3分の2を占める中国出身者もいた。「私にとって、この10年間は感情のジェットコースターでした」と、この便に乗っていた56歳の乗客の娘で、36歳のマレーシア人弁護士、グレース・ネイサンさんは語った。
彼女は群衆に語りかけ、マレーシア政府に新たな捜索を開始するよう求めた。「MH370は過去の出来事ではない」と彼女は述べた。
中国河北省出身の劉双芳さん(67)も、同機の乗客だった28歳の息子、李延林さんを亡くした。「息子のために正義を求めます。飛行機はどこにあるのですか?」と、追悼式に出席するため中国からマレーシアへ飛んだ劉さんは訴え、捜索の継続を求めた。
マレーシアのアンソニー・ロケ運輸大臣はメディアの取材に対し、「マレーシアは行方不明の飛行機の捜索に全力を尽くしており、費用は問題ではない」と述べた。
追悼式で彼は、前回の失敗した探査を指揮したテキサス州の海洋探査会社オーシャン・インフィニティの幹部らと会い、新たな探査活動について協議する予定だと述べた。
「今は彼らが都合の良い日時を決めてくれるのを待っているところです。近いうちに彼らと会えることを願っています」と彼は語った。オーシャン・インフィニティの2018年の捜索は、数ヶ月にわたる海底探査の成果なき後、終了した。
オーストラリア主導によるインド洋12万平方キロメートルに及ぶ捜索では、機体の痕跡はほとんど見つからず、小さな残骸がいくつか見つかったのみだった。航空史上最大規模の捜索と謳われたこの捜索活動は、2017年1月に中止された。
MH370便の失踪については、ベテランパイロットのザハリ・アフマド・シャーが逃亡したという説も含め、信憑性のあるものから突飛なものまで、長らくさまざまな説が唱えられてきた。
2018年に発表されたこの悲劇に関する最終報告書は、航空管制のミスを指摘し、飛行機の航路が手動で変更されたと述べている。
239人を乗せたボーイング777型機MH370便は、2014年3月8日にクアラルンプールから北京へ向かう途中、レーダー画面から消えた。
航空史上最大規模の捜索にもかかわらず、飛行機は未だ発見されていない。
ゴック・アン(AFP通信)
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