ロシアの無人航空機がウクライナ領空上空を飛行する(写真:ロイター)。
ウクライナ空軍報道官ユーリー・イフナトは、12月30日夜から12月31日早朝にかけて、キエフの防空軍がロシアが発射したシャヘド自爆無人機49機のうち21機を撃墜したと発表した。
「ロシアはシャヘド部隊とともに、チャウダ岬(クリミア半島)、プリモルスコ=アフタルスキー地方、クルスク州の3方向から攻撃を開始した」と彼は語った。
ウクライナは、ロシアがキエフの標的に向けて合計49機のシャヘド無人航空機を発射したと報告している。ウクライナは21機を撃墜したが、これは他の迎撃機と比べて大幅に少ない数である。
ウクライナはこれまでの攻撃で、ロシアが発射したシャヘドの大部分を迎撃したと度々主張してきたが、今回の迎撃率は43%未満だった。
イハナト氏によると、ロシアはシャヘド攻撃の大半をハリコフ、ヘルソン、ムィコライウ、ザポリージャの最前線沿いの地域で実行した。これらの無人機は、以前の攻撃のようにウクライナ領土の奥深くまで侵入することはなかった。
「ロシアは戦術を変えており、実際、これほどの至近距離でシャヘドを破壊するのは非常に難しい」と彼は説明した。
「だからこそ、21機のシャヘドが撃墜されたことは良い結果でもある。ドローンは3方向から飛来し、中央地域に到達した際に撃墜されたからだ」とイハナット氏は語った。
同氏は、2022年9月以降、ロシアはウクライナに向けて約3,800機の自爆ドローンを発射し、キエフは約3,000機を撃墜したと述べた。
さらにイハナト氏は、ロシアが昨夜ハリコフに向けてS-300ミサイル6発を発射したと述べた。ロシアは以前、ハリコフのホテルを攻撃し、「12月30日にロシアの都市ベルゴロドへの攻撃の計画と実行に関与したウクライナ国防情報局(DIU)とウクライナ軍(AFU)の職員」を殺害したと主張していた。
ウクライナ情報機関はこの情報を否定し、ホテルに軍や諜報員を派遣していないと主張した。
また本日、ロシアがMiG-31K戦闘機を離陸させたことを受けて、ウクライナは全国警戒を発動した。
MiG-31Kはキンジャール極超音速ミサイルを搭載できるため、この戦闘機が離陸するとすぐにウクライナは警戒態勢に入ることが多い。
ロシアがミグ31Kを頻繁に使用していることにより、空襲警報が鳴るたびに人々が避難するためウクライナの作戦活動は大規模に停止しており、この事態はウクライナ経済に深刻な影響を及ぼす可能性がある。
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