ブリンケン氏は、ジャマイカでハイチ情勢について議論するためカリブ諸国の首脳らと会談した際、3,300万ドルの追加人道支援を発表し、カリブ諸国の首脳らと「ハイチのすべての利害関係者」が合意した「 政治移行の加速」と大統領特別評議会の設立に関する共同提案を提示した。
アントニー・ブリンケン国務長官とジャマイカの高官らが、2024年3月11日にジャマイカのキングストンでハイチ問題について話し合った。写真:AP
ブリンケン氏は、安保理がハイチ国民のニーズに応えるために「具体的な措置」を講じ、ケニア主導の多国籍軍の派遣を承認すると述べた。また、米国防総省がこれまで1億ドルを投じていたこのミッションへの支援を倍増させたことも指摘した。
この提案は、月曜日に緊急会合を開いた地域貿易連合(CARICOM)の支持を得ている。「ハイチは破滅の瀬戸際にいる。我々は皆、同意できると思う」とガイアナのイルファーン・アリ大統領は述べた。「迅速かつ断固たる行動を取らなければならない」
一方、ジャマイカのアンドリュー・ホルネス首相は、「ハイチが今、転換点を迎えていることは明らかです。犯罪組織によって多くのものを失った多くの人々にとって、もはや手遅れであることに深く悲しみを感じています」と述べた。
ハイチのアリエル・ヘンリー首相は依然として帰国できず、辞任を求める声に直面している。首相はプエルトリコにいるとみられており、可能であればハイチに帰国できるよう準備を進めている。
一方ハイチでは、同国最強のギャングのリーダー、ジミー・シェリジエが記者団に対し、国際社会が現在の路線を継続すれば「ハイチはさらなる混乱に陥るだろう」と語った。
ギャングのリーダー、ジミー・シェリジエ。写真:AP
ハイチの首都ポルトープランスでは、有力なギャングによる政府関連施設への攻撃が続いている。2月29日以降、武装勢力は警察署を焼き払い、主要国際空港を閉鎖したほか、国内最大級の刑務所2カ所を襲撃し、4,000人以上の受刑者を釈放した。
数十人が死亡し、1万5000人以上がギャングの襲撃を受けた地域から逃げ出し、家を失った。食料と水は不足している。ポルトープランスの主要港は閉鎖されたままで、生活必需品を積んだコンテナ数十個が立ち往生している。
ハイチ当局は月曜日遅く、さらなる攻撃を防ぐため夜間外出禁止令を3月14日まで延長すると発表した。
国連安全保障理事会は月曜日、ハイチのギャングに対し、性的暴力や児童の徴兵など「情勢を不安定にする活動を直ちに停止する」よう求め、暴力を終わらせるために多国籍軍ができるだけ早く派遣されることを期待すると述べた。
国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、十分な資金を確保した多国籍軍の緊急派遣を求めていると、ステファン・デュジャリック報道官は述べた。公式の資金は現在わずか1,080万ドルである一方、ケニア当局は2億3,000万ドル以上の拠出を要請している。
ブイ・フイ(AP通信)
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