コスタリカのシュミット海洋研究所は、海中で長いスカートのような卵塊を運ぶクロイカの珍しい映像を公開した。
大きな卵塊を抱卵するクロイカ。動画:シュミット海洋研究所
研究者らはコスタリカ沖での調査中に、卵を抱くことができる数少ないイカ種のひとつ、クロイカ(ゴナトゥス・オニキス)を発見したと、ライブサイエンスが1月4日に報じた。
「大きな卵塊はイカの腕のフックに付着します。イカは数ヶ月間、卵塊を運び、何も食べません」と、今回の調査を主催したシュミット海洋研究所の代表者は、メジロイカの映像をソーシャルメディアに投稿した際に説明した。印象的な映像には、メジロイカが卵塊を長いスカートのように引きずり、頭びれを優雅に羽ばたかせながら水中を泳ぐ様子が映っている。
海洋生物学者はかつて、メジロイカなどのイカ類は海底に卵をまとまって産みつけ、自然に成長して孵化すると考えていました。しかし2001年、モントレー湾水族館研究所(MBARI)の博士研究員、ブラッド・サイベル氏がこの考えを否定しました。サイベル氏は、カリフォルニア州沖のモントレー・キャニオンで、遠隔操作潜水艇のレンズを通して、メジロイカが卵嚢を抱えている様子を観察しました。
2005年の研究で、セイベル氏らは、メスのメジロイカの抱卵行動について記述しました。メスは最大3,000個の卵を抱え、孵化した幼生が泳ぎ去るまで、外洋を泳ぎ回ります。メスは腕を使って卵塊に水を流し込み、卵に酸素を供給します。
メジロイカは、 太平洋と大西洋で最も豊富な頭足動物の一つです。北太平洋では、水深1,900メートル以上の深海でよく見られます。中性浮力を持つため、浮いたり泳いだりするのに力を入れる必要はありませんが、抱卵中のイカはそれほど速く泳ぐことができないため、深海に潜る海洋哺乳類の格好の餌食になりかねません。
Thu Thao ( Live Scienceによると)
[広告2]
ソースリンク
コメント (0)